『新しい日常』へのシンプルなアプローチ

変化の大きな時代、健在化する様々な問題に対して『新しい日常』につながるヒント(⁈)を共有します

『新しい日常』日本が優位⁈波の力による再生可能エネルギー【脱炭素社会】

太陽光の20倍以上、風力の5倍。

波の力が持つエネルギーポテンシャルは大きい。

【参考】モーニングサテライト 再エネ最前線 波力発電の可能性【大浜見聞録】(2021年10月21日放送)

以前紹介したイギリスを中心にプロジェクト的な開発が進む風力発電潮力発電に続き、『波の力』を再生可能エネルギーとして電気を生み出す技術が日本で進められているというニュースがありました。『新しい日常』において、課題多き脱炭素社会実現に向けた可能性ある技術の一つとして共有します。

結論としては、【まとめ】に記しましたが、“選択肢広がる再生可能エネルギーで多様なニーズに合う脱炭素社会の設計に期待” です。

 

―目次―

 

|波の力の発電所の実証実験(平塚波力発電所

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再生可能エネルギー『波力発電』

以下、ニュースのポイントをピックアップ

▶波の力を電気にという取組み
  • 波力発電のメリットは、①24時間利用可能、②高いエネルギー密度。エネルギー密度とは単位体積あたりのエネルギーの量であり、太陽光の20倍以上、風力の5倍。
  • 神奈川県平塚市、ひらつかタマ三郎漁港から5分の防波堤にある、平塚波力発電所(波による発電の実証実験施設)にて、このポテンシャルの高い波の力を電気に変える取組みが行われている
  • 発電装置の機械が入ってる小屋、その下から水中にかけはラダー(波受け板、横8m×縦3.5m)と呼ばれる板が設置されており、寄せては返す波の力で振り子の様に動く
  • 波の力で動くラダーのエネルギーがピストンを動かしパイプ(配管)へ油を押し出す、パイプの中の油の力、油圧エネルギーを利用しモーターをまわして発電する仕組み
  • 平均で高さ1.5mの波が見込まれる平塚波力発電所では、一般家庭20~30世帯分の電気がまかなえる
  • 平塚波力発電所は、環境省のCO2削減対策の公募事業として去年2月から発電を開始、今年度末まで実証実験を行う
  • 東京大学を中心に、平塚市や造船、電気、機械など、13の民間企業が参加
▶適宜波の力を受け流す「ラダー(波受け板)」の設計が肝
  • 平塚市に製造所がある、大手ゴムメーカーの横浜ゴムもこの事業に参画、ラダー(波受け板)の先端につけるゴム部分を担当
  • このラダー(波受け板、アルミ+ゴム)、強い波が来た時だけゴム部分が適度に曲がって波の力を逃し、破損を防ぐ仕組みになっている
  • 程よい硬さで海水の塩分にも強いラダーをつくるため、様々な材質の布とゴムを組み合わせ、2年間かけて完成した
  • 横浜ゴム曰く「成長分野である再生可能エネルギー事業にきちんと参画して貢献していきたい」
▶平塚波力発電所の今後の展開
  • 平塚市は実証実験と平行し民間会社3社と共に波力発電を商用化するための新会社、e-ウェーブR&D(波力発電コンサルティング)を9月に設立
  • 今後福島県内(浪江町に今の4倍の出力の設備を建設して実証実験を続ける
  • 将来商用化し電気を売るためには実証実験を通じ、経済産業省に売電事業として認可を受け(認めてもらい)、太陽光など他の再生可能エネルギーと同じ様に、FIT=固定価格買取制度の対象になる必要がある
  • e-ウェーブR&D 社長曰く、我々の考え方に賛同してご協力頂ける様な企業さんとか自治体とどんどんつながりを作っていって、実績を積んでいく
  • まずは一つの目標としては2025年までにFIT(固定価格買い取り制度)が決まる様に動きたい

|商用化に目処⁈循環型波力揚水発電(㈱音力発電)

以下、ニュースのポイントをピックアップ

▶循環型波力揚水発電による実証実験(島根県隠岐諸島
  • 既に商用化の目処が立ちつつある企業もあり、(株)音力発電、慶応大学発のスタートアップである
  • 今年3月に島根県隠岐(おき)諸島で実用機の1/10サイズで波力発電の実証実験を実施
  • この装置は船の様に浮かべてアンカーをおろすだけ、海底に固定する大規模な工事が不要
  • 水中にある取り込み口から装置内に取り込まれた波の力で、水面のフロート(浮き)が上下に動かされることで、ピストンを上下に動かす
  • ピストンの上下運動によりパイプの中の循環水を上げてプールに貯めることで、位置エネルギーとなり蓄電池と同じ役目をする
  • 貯まった水を下に落として、モーターを回し発電する
  • これは循環型波力揚水発電という特許技術
▶㈱音力発電の今後の展開
  • ㈱音力発電は、来年5月に、沖縄県久米島に投入する実用機の開発のため、8月に第三者割当増資で1億2000万円を調達
  • 2023年には、離島(沖縄県久米島)での売電事業を開始予定
  • 離島は発電コストが高く(電力会社は)赤字であるが、離島であれば、既存の電力会社の赤字も減らせる
  • 地元の方の電気代も安くなって、音力発電にとっても参入障壁がない、ので3方よしが成り立つと考えている
  • 今後の水平展開に関しては、日本にある港の数や防波堤の長さを考えると3000機くらいはいけると考えている
  • 構造もシンプルであり、基本的に陸に近い所に設置するので設置コストも安く、その後のメンテナンスも非常に楽、更に海を使う時に必ず問題となる漁業権にもそれほど影響しないと言われている

|まとめ

選択肢広がる再生可能エネルギーで多様なニーズに合う脱炭素社会の設計に期待

本ニュースから、再生可能エネルギーの選択肢の広がりの可能性を感じました。現状、天候や時間帯の制約を受けやすい再生可能エネルギーの弱点を解決できる技術が新しく生まれることは良い事と考えます。

エネルギーのクリーン化だけでなく、離島における電力コストの低減まで図れるという波力発電の事例は、多様なニーズに丁寧に対応する日本らしい技術解決と感じます。

新しい日常』において、四方を海に囲まれた日本に合うエネルギーとして、世界に先駆けて、開発及び実用化が進むことに期待します。

以上

 

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