『新しい日常』へのシンプルなアプローチ

変化の大きな時代、健在化する様々な問題に対して『新しい日常』につながるヒントになりそうなことを共有していきます。

『新しい日常』コワーキングスペースを活用する【オンラインの時代】

一年前を振り返る

この辺りの学校では3月初めから5月末まで約3ヶ月間が休校となった。

学校が通常通りに戻ったのは、6月半ば過ぎ位であっただろうか。

 

高校では少しオンライン授業があったが、日本(この辺り)の小学校ではあまり進んでなく、ひたすら紙の宿題こなすことが日々の学習であった。

 

妻はマレーシア出身である。

意外というと怒られてしまうが小学校でもオンライン教育が進んでいるようであり、国がロックダウンを続けたことから1年間くらいオンライン教育を実施していたという。

オンライン教育の質がどうかはさておき、親がパソコン等に不慣れな家庭もあり、全く問題がなかったわけでは無い様子。

 

当時、ふと思った。

本格的に「オンラインの時代」となり、子どもが家でオンライン授業をうける、会社もテレワークの普及が進み在宅ワークが当たり前となる、そうなれば家の中では家族が密集し大変なことになるのではないか?

 

普通の家庭では、ここは父親の仕事用の部屋、ここは小学生のオンライン授業用の部屋、ここは高校生のオンライン授業用の部屋、ここはママの会話部屋、というわけにはいかないと思う。

 

つまりオンライン化が進むからといって「家族全員が全ての事を家の中で済ます」というのは限界がある。

 

小生も「家の中にすごもる」というのは、性格的に気分もすっきりしない上、身体を動かす量も減ることから健康面でもよくないと考えている。

高校生くらいまで、全ての教育をオンライン授業で済ますというのは、反対である。

学校に行くことによって学ぶことは多い、と考えているから。

 

オンラインの時代」では様々な事がオンラインででき、オンラインで済む様になっていく。

それに伴い「場所の概念が薄れていく

つまり場所を選ばず、何でも、どこでも、できる様になる

 

働き方」を例にすると「テレワーク」の普及により、必ずしも在宅で仕事をするのではなく、時には喫茶店、時にはホテルや旅館、時には田舎の実家、最近では駅の中、「どこでも仕事ができる様になる」ことがその付加価値をより高めると考える。

 

家にいればだいたい必要なモノが揃っているのに対して、外でする場合は必要なものを把握/認識し持ち運ばなければならない。

必要だからといって何でもかんでも鞄に詰め込めば、持ち運ぶ負荷が大きくなる。

自分は最低限これを持っていれば、どこでも働ける」というノウハウみたいなモノを身につけていくことも大切なこととなる。

 

そこで、昨今増え始めている「シェアオフィス」(コワーキングスペースとかサテライトオフィスとか呼ばれることもある)を利用してみることにした。

2店舗を利用してみたので気づいたことを整理し共有したく。

 

<目次>

|コロナ禍(2020年6月頃)に考えていたこと

|シェアオフィス(コワーキングスペース)を利用してみた

|シェアオフィス(コワーキングスペース)で気になった3つのポイント

|まとめ

 

|コロナ禍(2020年6月頃)に考えていたこと

まだコロナ真只中の一年近く前に、こんなことを考えていた。

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テレワーク普及≒シェアオフィス⁈【オンラインの時代】

ちょうどニュースにて、西武ホールディングスが、西武鉄道沿線の地方都市である「所沢(埼玉県)の再開発(ベッドタウンリビングタウン構想)」、また都心から少し外れた中核都市「練馬(駅構内)にてシェアオフィス事業を運営」といった内容を耳にして考えたことを整理したものである。

 

ざっくり説明すると、こんなことを想像していた。

・新型コロナを機に満員電車で通勤する(3密)ことを回避するべく、ポストコロナではテレワークが普及

テレワークで在宅勤務が増える中、自宅のスペースの影響等で持続するのが困難となるケースが出てくる

・広い住宅を求めて都心を離れ郊外の都市に住む人が増える

・仕事は最寄駅近くのシェアオフィスするのがあたりまえとなる

シェアオフィスがある駅近辺を中心に近郊都市の経済が潤ってくる

シェアオフィスの費用を地方の自治体が負担する様な施策を打ちだし、移住者獲得競争が始まる

・都心における「一極集中」から「地方分散」の動きが加速する(首都圏直下型地震等の自然災害被害の抑制にもつながる)

こんな感じのことを考え、コロナを機にいよいよ大きな変化が起きるのかな?と感じていた。

 

現状は、緊急事態が取り消されれば、テレワークから通常の勤務に戻す企業が大半であり、都内の満員電車はまだまだ解消されているとは言えない。

一方で、コロナを機に、都内のオフィスを撤退や縮小し、テレワークを中心とした働き方に積極的にシフトする企業もある。

この対応の差が、数年後にそれぞれの企業にどういった影響を与えるのか?

 

どうしても通勤が必要となる職種(例えば製造現場でオペレート、各種接客業等)であればすぐには切り替えられないかもしれないが、基本的には「テレワーク」に移行していくのが、これからの時代の自然な流れである、と考える

 

|シェアオフィス(コワーキングスペース)を利用してみた

昨今、シェアオフィスコワーキングスペース)は増えている様である。

ウェブ検索で調べると、住んでいるところから近く、近くといっても電車で少し行ったところにいくつか見つかった。

ホームページの情報を参考に良さそうなところ2か所に目をつけ実際に利用してみることにした。

 

余談であるが、ウェブ検索していると都内に多くあることに気がつく。

普通なら「やっぱり都内が便利だね」と思いたいところである。

しかしながら、新型コロナを機に、都内に向かう満員電車を回避し、人口集中を回避するべくテレワークが普及し、その働き方の変化に対応する形で増えてきたのがシェアオフィスコワーキングスペース)である。

それなのに都内に店舗が多いのは少し違和感が残る。

 

シェアオフィスコワーキングスペース)とは、いろいろな人が一つの空間に集まり仕事をする場である。

 

シェアオフィスコワーキングスペース)の中には、空いていればいつでもどこでも使用できるデスクや、レンタルで利用するデスク、個別に仕切られたルーム、そしてミーティングスペース等があり、自分が必要とするスタイルに合わせて選択できる。

 

今回利用したところでは、いずれも個別に仕切られたレンタルルームは全て埋まっている状態であった。

需要は高いようである。

 

利用の仕方としては、自分が必要な時に都度利用できる「ドロップイン(スポット利用)」という時間貸しの他に、会員登録をし、利用頻度に合わせた月額で料金が設定されているプラン(いつでも使えるプランや土日祝日のみ等)がある。

 

ドロップインの料金は、1時間あたり330~550円(消費税込み)。

会員登録プランの料金は、いつでも使えるプランで月額11,000円~14,300円(消費税込)である。

近鉄道の駅構内に設置されている「CocoDesk」の様なプライベートオフィスサービスが15分単位で220~275円(消費税込)であることから、料金は手ごろであると感じた。

 

いずれの店舗も、ドリンクバー(粉の飲み物をお湯で溶かしたり、本格的なサーバーがあるところもあり)があり、飲食ができるスペースも設けられている。

食べ物の持ち込みもOKであった。

 

レンタルロッカーや複合機等の有料サービスもオプションとして取り入れられており、変わったところでは会社設立時の登記に関わるサービス(住所利用)もあったのには少し驚いた。

 

どちらの店舗も、料金やサービスの内容に多少の違いはあれるけれど「概ね似たものが揃っている」というのが実感である。

 

しかしながら、ホームページ等の写真等から読み取れない情報で、「実際に見学してみて気なったこと」がいくつかある。

個人的にはそれが、良し悪しの判断を決め手となった。

 

会員等になり定期的に利用する場合には、いきなり登録はせず、必ず実際に利用する店舗に足を運び、以下のポイントを含め、見学してみることをオススメする。

※仕組み的に見学なくして登録ができない様になっている所もあり

 

|シェアオフィス(コワーキングスペース)で気になった3つのポイント

事前にホームページで見た感じで気づかなかったが、足を運び見学して気になった点が3つある。

 

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シェアオフィスの3つのポイント【オンラインの時代】

一つ目は、デスク(座席)の間隔である

店舗によって大きな違いがあった。

ドアを開けた瞬間にすぐに、明らかに「狭い」と感じるところもあった。

出来るだけ席数を確保するために「詰め込んである」そんなイメージを抱いてしまう。

コロナ以前の話であれば、それも商売の考え方として受け入れられるが、新型コロナを機に需要が高まったことを考えるとデスクを密に配置するのは、どうかと思う。

 

飲食店でも、映画館でも、劇場でも、人が集まる建物の中では、間隔をあけるというのが普通となりつつある。

 

「飛沫だけを意識しとりあえず仕切り板をしておけばいい」という発想をする企業も多いが、建物の中では「エアロゾルを意識し、狭い空間に人が集まること自体をまず回避すべき」である。

気流の設計がきっちりされて無ければ、時間あたりの空気の換気量というのは気休め程度にしかならない、と考える。

 

二つ目は、セキュリティーである

これは利用者各位の意識や対応の問題でもあるが、最低限の状態は確保したいと考える。

一つ目の気づきと大きく絡むところもあるが、いろいろなデスクのタイプがあるのは選択肢の観点でよいが、デスクの密度を高めようとして、こっちのデスクは右を向いて、あっちのデスクは後ろを向いて、といった具合にごちゃごちゃと敷き詰められたレイアウトでは、見ようと思わなくても、他の人のモニターの画面等が目に入ってくる。

この様な状態では、いくら個人でセキュリティーを意識しても、太刀打ちできない。

ごちゃごちゃっとしている方が、堅苦しくなくアットホームな感じがして居心地が良いと感じる人もいるかもしれないが、ポストコロナの設計から逸脱していると考える。

 

基本的には、スッキリして、かつシンプルがよい

「人が触れる可能性があるところは全部使用後に消毒して下さい」と言われた時に「消毒作業がしやすい」ことこそコロナ対策が持続可能な状態である根拠となりえる。

 

セキュリティーの観点に戻るが、どこを向いても容易に他の人のモニターが目に入るということは、他の人からみて自分のモニターが見られるリスクがあることを意識する方がよい。

個人情報や業務の機密性を守る上で、最低限の安心は確保できるデスク配置であることが望まれる。

少なくとも選択肢として、そういったデスク配置がされている領域が準備されているとよいと感じた。

 

■三つ目は、デスクとチェアである

これは少し贅沢な要望になるかもしれないが、机の高さが合っている、また椅子の座り心地がよいというのは、長時間デスクで仕事を行う上で重要な要素となる。

店舗側で準備されている選択肢の中で「自分に合うものがある」ということを見学の時に押さえておくことが意外と大切である。

 

ホームページに載っている様なベースとなるサービスは、どこの店舗でも概ね同じである。

これからシェアオフィスコワーキングスペース)を運営する企業には、上記の現場をみて気づいた3つのポイントにおいて、こだわりの「安心、安全、心地よさ」を持ってアピールできる店舗づくりを期待したい。

 

|まとめ

オンラインの時代」は、「場所の概念が薄れる時代である。

働き方」で言えば「どこでも仕事ができる」スタイルを個人で築いていくことが求められると考える。

 

その時に、シェアオフィスコワーキングスペース)は『新しい日常』における「働き方」を形作る一つの要素となる。

 

『新しい日常』の中において、家族密集によるさまざまな影響が緩和されるべく、シェアオフィスコワーキングスペース)は積極的に活用されるべきであると考える。

 

シェアオフィスコワーキングスペース)において、これから益々「安心、安全、心地よさ」が追求されていくことを期待したい。

 

以上

『新しい日常』豊田章男会長のメッセージ【脱炭素社会に向け】

「車がすべてEVになればいい、そんな報道もありますけれども、そんな単純なものではないということを是非ご理解頂きたい」

 

東日本大震災からちょうど10年を迎えた2021年3月11日、オンラインで行われた一般社団法人 日本自動車工業会の記者会見の中で、豊田章男会長が発した言葉である。

 

本記者会見の内容はざっくり以下の通り。

東日本大震災からの10年を振り返り、超円高、震災による電力不足の中、自動車産業が日本の雇用を守り、モノづくりとしての基盤を守り抜いてきた

・被災地である東北地区において、震災からの復興を願い、自動車産業を通して地域に根づく取組みをしてきた成果の報告

・そして、これから脱炭素社会における「日本の未来」に向け、更なるを努力を続けていく決意を表明 

 

その日のニュース番組の中では、ごく一部が報道された。

前述の内容の他に「Apple自動車産業に参入することに対する豊田章男会長の考え」がシンプルに言及されていた。

脱炭素社会」に絡む内容を含んでいたこと、また自動車産業トップの言葉であり、非常に興味を抱いた。

 

たまたま、日本自動車工業会のWEBサイトを調べたところ、記者会見を全収録した動画があったので視聴。

 

release.jama.or.jp

 

 

動画からは、ニュースを聞いただけでは理解できなかった「これからの自動車産業における厳しい状況」とその状況を踏まえた「豊田章男会長の熱い思い」が伝わってきた。

 

どこかの環境大臣の様な

「プラスチック袋だけでは意味ないので、スプーンも有料化する」

といった話とは次元が異なる。

 

豊田章男会長の思いが全て伝わるかどうか?

少しでも伝えられればと思い、小生の理解した内容を共有したい。

 

<目次>

|日本の自動車産業の強みとベース基盤

|自動車産業における脱炭素社会(LCA)の脅威

|日本自動車工業会 豊田章男会長のメッセージ

|まとめ

 

|日本の自動車産業の強みとベース基盤

日本には、トヨタ自動車をはじめとし本田技研工業日産自動車マツダ、スズキといった世界をリードする優秀な自動車メーカーが多数ある。

 

先日も、本田技研工業が世界に先駆け自動運転レベル3を実現したとの誇らしいニュースもあった。

 

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日本の自動車産業の強みとベース基盤

 

今回記者会見で言及された脱炭素社会における、現状の日本の自動車メーカーの強みは2つ。

・電動車をフルラインナップで備えていること

    EV(電気自動車)/ PHV(プラグインハイブリッド車)/

 HV(ハイブリッド車)/FCV(燃料電池車)

 

・省エネ技術により自動車が排出するCO2量を22%削減

 【参考】独国5%削減

 

最近では、

半導体供給不足によりそのサプライチェーンをどうするか?

・蓄電池の技術が中国や韓国といった他国より遅れている

といったことがニュースで取り上げられ問題視されることがあるが、豊田章男会長が記者会見で終始一貫して、一番の問題としているのが「エネルギーのグリーン化」である。

 

エネルギーのグリーン化が必要だということ。自動車業界単体では、車をどれだけコンペティティブにしたところで、他のインダストリーと伴にカーボンニュートラルに取り組まないかぎり大変難しいということ」

 

自動車産業における脱炭素社会(LCA)の脅威

今回の記者会見の中で、豊田章男会長が伝えたかった内容は以下であると考える。

 

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自動車産業における脱炭素社会の脅威


日本の自動車産業の現状に関しては以下の通り。

・550万人の雇用を抱えている。

日本の雇用者数は5,660万人(2019年)であり、10人にひとりが自動車関連の仕事に関わっている。

 

・納税額は15兆円である。

日本税収63.5兆円(2020年)の23.6%を占める。

 

・国内における自動車の生産台数は968万台であり、その約半分である482万台が海外へ輸出している。

 

世界が2050年までに脱炭素社会(カーボンニュートラルに向け動き出す中、ライフサイクルアセスメント(LCAをベースとした考え方が重要となってくる。

 

ライフサイクルアセスメント(LCAをベースにしたという考え方とは、

「モノを作る」-「作ったモノを運ぶ」―「運んだモノを使う(リサイクル含む)」―「最後は廃棄する」

この一連の流れで発生する全てのCO2をゼロにしようという考え方である。

 

従来であれば、

「走る時にCO2を出さない(ゼロエミッション車)EV車に全てすればよい」

という考えになるが、ライフサイクルアセスメント(LCAで考えると、「材料から部品を製造し、車両を製造し、車両単体ができ、それがどう使われるか、そしてまた廃棄までどうCO2が出ているかという全ての過程でのCO2をカウントする」やり方で考えるので、同じ車でも、作る国のエネルギーの在り方でCO2の値が変わってくるということになる。

 

日本では石炭や天然ガス、石油といったCO2を発生させる化石燃料を使った火力発電比率が現在75%と非常に高く、また他国と比べ唯一、再生エネルギーのコストが火力よりも高い国である。

日本においてエネルギーのグリーン化がされなければ、これから先、少なくとも輸出車に関しては、CO2排出の少ないエネルギーで作れる国にシフトしていこうという動きが出てくる可能性がある。

 

つまり、国内生産の内、海外輸出している482万台を、国外で生産するようになり、15兆円の外貨獲得産業が無くなるとともに100万人の雇用が失われることになる。

何もしないでボーっとしていると、30年後には日本は大変な状況に陥る可能性があることを示唆している。

 

日本自動車工業会 豊田章男会長のメッセージ

とはいえ豊田章男会長は決してあきらめているわけではない。

 

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日本自動車工業会 豊田章男会長 メッセージ

 

・2050年までにはまだ30年間もある

・今から30年前には、HV(ハイブリッド車)もFCV(燃料電池車)もなかった

・日本の省エネ技術は他国よりも勝っている

・また10年前の東日本大震災から、東北では地域の方々と一緒になり、自動車産業と通して復興に貢献してきた

・更には福島の地には、再生エネルギーによる水素製造拠点もできた

 

これらの実績をベースに今後も

自動車産業が『ど真ん中』となり日本の産業をけん引して行く

そう決意を示されている。

この『ど真ん中』は自分たちの業界だけのためでなく、国の為をおもっている言葉であることをよく理解したい。

 

ただ、自動車産業だけでは限界がある。

 

日本の未来」のために、国や自治体、業界を超えた企業及び国民の皆様のご支援を頂きたいと結んでいる。

 

|まとめ

この内容を認知したとして、一国民である自分が実際に何をすればよいのか、何ができるのか、今は正直わからない。

 

ただ、何もせず、30年後になって、国の財政は破綻し、多くの人の雇用が失われ、日本という国が大変な状況に陥る可能性があることは回避されるべきである。

 

世界を技術でリードする自動車業界でさえ「脱炭素社会」においては大変な状況になりうることを認知し、その時が来るまでに自分ができることで行動を起こすこと、はとても大切なことである。

 

つたない記事であるが、豊田章男会長及び自工会を少しでも応援したく思い書いた記事である。

 

以上

 

【参考】

www.wisdom-tolive-positively.com

『新しい日常』お買い物は「定番商品 / シェア買い」も選択肢

小さい頃、八百屋(小さなスーパー)に買い物に出かける時には「買い物かご」を持って行った記憶がある。

 

麻やビニールでできた紐が編み込まれた、どちらかというとハードな感じの「かご」である。

 

いつしかお店で出す「プラスチックバック」が一般的になったが、昨年の7月に「プラスチックバック」が有料化され、最近では「エコバック」という形で布の袋を持参するようになった。

 

これだけとっても「お買い物」の世界で大きな変化があったと感じる。

 

他にもコロナ禍でオンラインショッピングが加速されつつある。

Amazon楽天、最近ではいろいろなお店がインターネット上にWEBサイトをつくり、オンラインでモノ(商品)を販売する様になった。

 

このような中、最近ニュースで気になった「お買い物にまつわる変化を共有したい。

 

新しい日常』で、「お買い物」はいったいどこまで変わってくのであろうか?

 

<目次>

|新型コロナで変化!スーパーの商品数が減少?

|「シェア買い」でお安く購入のなぞ

|まとめ(買い物のかたち)

 

 

|新型コロナで変化!スーパーの商品数が減少?

コロナ禍でスーパーなどの品揃えに変化が起きているという。

 

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『新しい日常』スーパーなどの品揃えに変化⁈

 

先にポイントを整理しておくと

・コロナ禍でお客の買い物の仕方が変わった

(最初から決めてくる⇒短い時間で購入⇒結果として定番商品を購入する傾向)

・スーパーなどのお店の対応も変わった

(短い時間でもれなく買ってもらえる様に定番商品をワゴンセール等にする)

・メーカーの対応も変わった

定番商品を再見直し、短い時間でわかりやすい表示、新商品の開発は絞る)

 

確かに、買い物代行なども増えており、よく知っている商品でないと依頼もできない。

 

以下、放送された内容をざっくりピックアップ。

【引用】日本経済新聞チャートは語るとの連動企画、【チャートは語る】コロナで変化!商品の種類減少、ワールドビジネスサテライトWBS)2021年2月15日放送

 

・去年12月に店頭で売られていた冷凍パスタの種類、1年前と比べると商品数15%減

・主要な670品目の内、商品の数が減ったのは、全体の67%にあたる451品目

 

・背景には新型コロナによる消費者の心理の変化あり

・東京大田区スーパーでの買い物客

 「コロナ禍で買いだめ(まとめ買い)が定着」

 「人がたくさん来る時間はさける」

 「人が増えてきたらさっさと帰る」

 

・実際にスーパーでの客の滞在時間が減っている(以下アンケート調査結果)

  滞在時間10分以内:  5.2% ⇒   8.8%

     10分~20分:24.8% ⇒ 32.2%

      30分以上:33.8% ⇒ 23.6%

  (コロナ前⇒コロナ後 2020年12月現在)

  ※凸版印刷・ONE COMPATH「Shufoo!」調べ

 

・「具体的な商品名を書いた手書きもメモ持ってくる

 (事前に書き留めることで、必要なモノだけ、速やかに購入)

・買物時間が減る中、食べなれた定番商品を買う人が多い

・買うモノは決まっている ⇒ 新商品にはあまり目もくれず

・定番商品に関してはほとんど変化ないが、真新しいモノの数が昨年は減少

 商品数20年12月

 乳酸菌飲料の種類:13.5%ダウン

 カップ入りやきそばの種類:12.4%ダウン

 チューハイの種類:11.4%ダウン

 ※日経POS調べ、前年同月比

 

・売り場では、定番商品の販売に力をいれる(ワゴンセールの売り場作り)

・超目玉商品と書かれていたのはプリマハムの「香薫」(定番商品)

プリマハム、販売戦略を大きく変えた

・春夏に販売する新商品の数を去年の半分程に抑えた

プリマハム常務執行役員曰く、新しい商品は売れなくなっている

・お客が失敗したくないという買い物の動機が非常に強い

・確実に需要を伸ばしているおつまみ用商品も数を絞って商品開発

・売り場を通るのは3秒と言われているため、3秒でわかるパッケージに改良

 (色、文字の大きさ、写真といったデザインを改良、20年⇒21年で変更)

・少しずつシェアを上げる、客の認知度を高める努力をしている最中

・家計支出における食料の支出は1年前と比べほぼ同水準に戻っている、が消費者心理は大きく変わった、定番商品を好む傾向が強まった

看板商品を持たないメーカーは、今後大きな方針転換を迫られることになりそう

 

|「シェア買い」でお安く購入のなぞ?

次に気になった話が「シェア買い」である。

友だちや家族と皆で同じモノを買うことによって、お得にショッピングできる、「KAUCHE カウシェ」というシェア買いアプリがあるという。

 

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『新しい日常』シェア買いアプリ「KAUCHE カウシェ」

 

このアプリによる購入までのステップ

ステップ1、好きな商品を選び、シェア買いグループ作成

ステップ2、グループURLを友だちや家族にシェア

ステップ3、目標人数を集めたら、シェア買い成功

【引用】KAUCHE カウシェ WEBサイト kauche.com

 

これで、なぜお得に(安く)できるのであろうか?

 

ポイントは

ひとりでは買えない⇒買いたければ知人にその思い(URL情報)をシェアする

・「私もこれ買う」という人の数が目標の人数に達するとシェア買いが成立する

 

あくまで個人的な見解であるが、

商品を売る時に「その商品をどうやって知ってもらい」「どうやって購入に結びつけるのか」広告プロモーションの立ち位置で考えると「買うことを前提に情報がシェアされる、しかも「知人(実際には知らない人でもよいみたいであるが詳細不明。SNSみたいなつながりで情報をシェアするのか?)から」「しかもお得に(安く)」、うまく相乗的に作用し「大きな購買エネルギー」につながるのでは思った。

 

そう考えると、このアプリケーションソフトを開発した人の目の付け所は、とても素晴らしいと感じる。

 

一方、このアプリによって価格が半額や最大70%ダウンが見込めるのであるのだから、「広告」や「プロモーション」がいかに価値が高いのかが伺える。

 

|まとめ(買い物のかたち)

買い物のかたち」は、新型コロナによる意識の変化や、またインターネット環境が整備され、アプリケーションソフトの新しい付加価値により大きく変化しようとしている。

 

こんな記事を書いておきながら、何なのかと思われるかも知れないが、コロナ禍、小生は「あえてスーパーに行くこと」に改めて価値を感じている

 

外出自粛を強いられる中「外に出かけることに対して、本当に大きな価値がある」と感じたからである。

巣籠りが増える中、健康の面から考えて、適度な運動になるのもよい。

 

今までなら、出かけるのが面倒であると感じていたこともあるが、今では、天気がよければ、わざわざ少し遠くのスーパーまで足を運んでみたくなる

 

大きな変化の時代、新しくいろいろな「買い物のかたち」が生まれている。

これは「選択肢が増える」ことである、お客にとって良いことである。

 

新しい日常』では、テクノロジーの進化も手伝い、さまざまなことに対して選択肢が増え、それを各位が自分に合わせた形で選ぶことで、少しでも豊な生活につながることを心から望む。

 

買い物かご」も一部の人にとってみれば「昭和を感じるレトロなかご」として興味や関心を惹きつけ、エコバックとしての一つの選択肢になっているかもしれない。

 

以上

『新しい日常』孤独問題に取り組むイギリスに学ぶ【オンラインの時代/個の時代】

「このコロナ禍で厳しい状況にある今だからこそ社会的に孤立し不安を感じる方々に、社会全体で手を差し伸べていくことがより必要になってきている」

 

2021年2月25日 政府が総理官邸で開いた緊急フォーラムで菅総理が話した内容である。

 

政府はこのフォーラムを手始めに、新型コロナの感染拡大で深刻化する孤独や孤立問題について官民で取り組みを進める。

※フォーラムで出た意見を踏まえ、夏に策定する「骨太方針」に対策を盛り込むという

 

【引用】ワールドビジネスサテライトWBS)、放送日2021年2月25日のニュースの中から

 

少し唐突に感じた。

が、「孤独」に関しては、1年程前にも、同ニュース番組で、イギリスの取組みが取り上げられ、たまたま観ていたのをなんとなく覚えている。

 

新しい日常』及び『個の時代』という観点においても、重要な課題であると思い、少し整理してみた。

 

ー目次ー

|世界に先駆けて『孤独』問題に取り組むイギリス

|3度目のロックダウン中、イギリスの次なる一手

|『孤独』における日本の状況

|『個の時代』とは人がつながり共存共栄する時代

|まとめ

 

|世界に先駆けて『孤独』問題に取り組むイギリス

ニュースの内容を整理するとざっくりこんな感じである。

 

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孤独問題に対するイギリスの取り組み

 

ジョーコックス孤独委員会の報告によると、

・「孤独」は誰にでも影響を及ぼす可能性がある

・健康面で、1日15本のタバコ吸うのと同等の害がある

・経済面で、イギリス全体で4兆5000億円もの経済損失になる

この報告を元にイギリスはメイ前首相の時代から孤独問題の解決に動きだす。

 

ジョーコックスとは、孤独問題の解消に取り組んでいた女性議員の名前からつけられている。

EU残留派でもあった彼女は、残念ながら、極右系男性に発砲され命を落とす。

 

イギリスで世界初の孤独担当大臣となった、トレイシークラウチ下院議員曰く、

「新しく親になった人や移民、若い世代でも孤独と戦ってきた。仕事で活躍し忙しい人も、仕事がなくなると孤独だったりする。」

孤独(Loneliness)とは、不安でさみしいという気持ちを指す。それが心身に大きなストレスを与え、健康にも大きく影響するとされている。」

イギリスでは、国民の1割以上(900万人以上)が孤独を感じているという。

 

イギリス政府はファンドを設立し、孤独解消に取り組む団体に資金を提供している。

 

例えば、孤独を感じやすいという50歳以上の男性を集めた、ブローカルス。

様々な体験会で横のつながりを作っている。

4年前に父親をなくし独り暮らしである参加者曰く、

「個人的には全く孤独を感じていない。幸運なことにいろいろなことに参加できている。」

 

次に、ロンドン近郊の海辺の街、ブライトンにあるカフェでは、

テーブルを一緒に使いましょう

「Table Talk.Share This Table.Even a short conversation can make a difference.」

誰かとしゃべりたい人がこの札をテーブルの上に置く。

発案者であるスー・イップスさん曰く、

「何週間も誰とも話していない人がいるという情報を聞き、この取組みを思いついた」

孤独をなくすには、草の根で始まる取組みが大事

今ブライトンでは約50件のカフェに広がっている。

 

更に、ロンドンの中心部の公園にあるベンチ。

このベンチの名前は幸せにしゃべれるベンチ、座っている自分に話しかけて!

「THE HAPPY TO CHAT BENCH

 Sit here if you don’t mind someone stopping to say hello.」

と書いてある札をベンチに取り付ける。

話かけて欲しい人は、そっとこのベンチに座って待つ。

 

そこでの会話はごく日常的なもの。

近くに住んでいるのですか?

すぐ近くなので歩いてきました、あなたは?

私もです。天気がいいのできました

 

発案者である、アシュリー・ジョーンズさん曰く

人々と会話するために少し背中を押すだけ、これが孤独をなくす

アメリカやオーストラリア、ウクライナなど世界中で孤独対策として広まっているという。

 

孤独」というどこにでも、だれにでも起こり得る問題に対して、

「解決への道はあるのか?」

の質問に対して、トレイシークラウチ議員曰く、

この問題は1年、5年とか短期間に解決できる問題ではない

「ただ、イギリスは孤独対策にも国をあげて取り組むという覚悟をきめた。」

 

【引用】ワールドビジネスサテライトWBS)、放送日2020年2月4日のニュースの中から

【参考記事】:

www.yomiuri.co.jp

 

|3度目のロックダウン中、イギリスの次なる一手

新型コロナ前から、担当大臣を置くなど官民を上げて孤独対策に一早く取り組んできたイギリス。

しかしながら、現在3度目のロックダウン中である。

人と人との接触が制限されてしまっている。

人と会うことを前提とした「リアル」の施策では息詰まる。

 

そこで力をいれているのが、

高齢者などを中心にインターネットの使い方を教えること」である。

ロックダウン中での、孤独問題の解消に、

オンラインでの交流は不可欠

と考え無料でデジタル機器の配布もしているという。

 

イギリスでは、助けがないとネットを使えない人が900万人、全人口の1割以上を占めている。

そして政府からも上記取組む団体へ、3億5000万円の資金援助が決まった。

 

こうしたイギリスの取組みに日本政府も注目している様である。

 

【引用】ワールドビジネスサテライトWBS)、放送日2021年2月25日のニュースの中から

 

|『孤独』における日本の状況

ATカーニー日本法人会長、梅澤高明さんは、日本の状況を以下の説明している。

日本は一人暮らしの老人が660万人。

そして高齢化が進み、生涯未婚率も上がっているので、これからどんどん一人暮らしする老人は増えていく。

 

もう一つ日本の特徴は、孤独死をしている人の8割が男性であること。

普通は女性の方が長生きなので、女性の方が多くても不思議ではない。

日本の場合は、圧倒的に男性が多い。

 

イギリスで取り組まれている様に趣味のコミュニティーをつくるとか、ちょっとした工夫で周囲の人とコミュニケーションを持つきっかけをつくるとか、そういう地道な作業の積み重ねは必要である。

 

しかしながら、日本人はコミュニケーションがあまり上手でない

特にシニアの男性は、本当にコミュニケーションを閉じている人が多いから、もっと手をかけて進めていかなければいけない、大変重い課題である。

 

大江アナも曰く、

「対策を待つだけでなく、誰かと関わろうとする小さな勇気みたいなものが、そのあとの人生をかえるになるかもしれない」

 

【引用】ワールドビジネスサテライトWBS)、放送日2020年2月4日のニュースの中から

 

|『個の時代』は人がつながり共存共栄する時代

新型コロナだけがきっかけになったわけでもないが、少なくとも加速させた社会や生活の変化。

働き方では、テレワークが普及しようとしており、仕事の評価も時間ではなくジョブに対する成果に移ろうとしている。

会社も大卒一括採用からの終身雇用年功序列による昇給、高額な退職金といった体制が維持できなくなりつつある。

「上から言われたことをしていればよい」というサラリーマン的な仕事のやり方はもはや通用しなくなってきている。

平均主義ではなく、自らが得意や好きが「強み」となるスキルや能力を身につけ、仕事に活かす「個の時代(個人の時代)」がいよいよ始まると考えている。

 

注意が必要である。

個の時代(個人の時代)」とは、決して「孤立(孤独になる)」することではない

むしろ、より人と寄り添い、生きていく必要がでてくる。

自分の強みを伸ばすことは、他の人に弱みを補完してもらうことが前提であること、も意味する。

自分の価値観と合う人とうまくコミュニティーをつくり、共存共栄の関係を築いていくことが重要である

 

小生もそうであったが、サラリーマンを辞めてみて気がつくのでは遅い。

イギリスの孤独問題対策の流れをみて、テクノロジーも進歩している中、改めてリアルだけでなくオンラインでもつながることが大切と感じた(理由が増えた)。

 

オンラインのテクノロジースマホタブレット、各種アプリ)を使って家族や友達とつながる。

また、価値観のあう人とつながる手段として、SNSは最適である。

SNSでは、実体(リアル)がみえづらく、どんな相手か注意する必要もあるが、自己発信により多くの価値観の合う人と出会う機会の場でもある。

昔の自分の様に、頭ごなしに否定するのではなく、適正なリスクをとりつつ、活かせるチャンスを自分に取り込んでいくことが人生をよりよくする上で大切であると考える。

 

小生の経験からいうと「自分を理解してくれる人がいる」と思えること(会う必要もない)が、心の支えになる。

 

|まとめ

孤独』や『孤立をうまく回避していくためには、細くても多くのつながりを持つことが大切ではなかろうか?

サラリーマンが「会社の収入だけで一本立ちできなくなる」にも似ていると感じる。

 

必ずしも「オンライン」だけが解ではない。

毎日いろいろな方のブログを読んでいてそう感じる。

 

ただ、「オンライン」の中に解があるのも確かであり、進歩するテクノロジーをうまく活用していくべき時代である。

 

追伸(2021.03.03)

孤独問題にからみ、イギリスではオンラインで「ロマンス詐欺」が問題となっているという。手口としては、

SNSで出会い⇒時間をかけて親密性を増す⇒もっともらしい理由でお金の送金を要求

ロックダウン中の孤独で精神的に弱い状態が、だまされる要因の一つである。

イギリス政府は、

どんなに長くしゃべって、信頼を感じても、直接会っていない人を信用してはならず、個人情報やお金を送ってはいけない

と警鐘を鳴らしている。

 

 

 

 

 

 

 

『新しい日常』脱炭素社会に向け中国は壮大な戦略あり⁈、全体像が大事。

1-1=0

おそらく小学生でも計算はできる。

 

仮にもっと難しい高次方程式の計算だとしても、計算方法がわかっているものであれば、富岳といわずとも通常のスーパーコンピュータで解は一瞬に出るであろう。

 

「CO2排出量」-「CO2吸収量」=0

これを具現化するための解決策を組み立てるのは難しい。

 

2021年2月17日は不思議な日であった。

「脱炭素社会」に向けたカーボンニュートラルを実現するための課題のハードルの高さを感じることが次から次へと目に入ってきた。

なぜだろう?と思いながら整理してみた

 

< 目次 >

|米国テキサス州での寒波

|脱炭素社会における戦略物資変化のリスク

|中国のEU及び米国に対するレアアース禁輸措置検討

|中国の発展途上国に向けた新型コロナワクチン外交

|脱炭素社会の実現、中国の戦略にどう立ち向かう⁈

|まとめ

 

米国テキサス州での寒波

アメリカ南部、テキサス州などで記録的な寒波が襲来し、インフラが凍結したことなどの影響で、発電所が相次いで機能停止に陥る。

この停電でテキサス州の石油施設が操業を一時停止しアメリカの1日あたり平均生産量の約15%に及ぶ原油の生産が滞っている。

この影響によりニューヨーク原油先物価格は60ドルを突破した。」

(引用:2021年2月17日、モーニングサテライトにて)

 

日本でも今冬、寒波(需要と供給のアンバランス)による電力不足が問題となった。

 

慶応大学教授、白井さゆりさん曰く、

これから脱炭素社会において注目されている「再生可能エネルギー」は、天候に左右され不安定になりやすい課題がある。

また解決策の一つである「蓄電技術」まだ十分でない。

バックアップとして「化石燃料の維持」も含めた形で、これから日本に最適な「電源供給体制の設計」をしていく必要がある。

 

脱炭素社会における戦略物資変化のリスク

こちらは少し前(2月4日)のニュースから。

 

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「脱炭素社会」における戦略物資変化のリスク

 

「脱炭素社会を目指す上で自動車のEV化(電気自動車シフト)が急速に進もうとしている。

戦略物資という観点からいくと、ガソリン車はその内燃機関(エンジン)に使われるガソリン(原油)であるのに対して、電気自動車では、モーターやバッテリーに使われるレアアース、コバルト、リチウム、ニッケル、銅といった、レアアース非鉄金属に置き換わる。

今まで原油を中心に動いてきた世界が一変する。

言葉を変えると原油でなくモーターとバッテリーに使う物資(資源)の調達ができる国が優位となる。

問題点は、これら物資(資源)は無制限にかつどこでも採れるものではないこと。

 

各物資(資源)の主要な生産国は以下の通り

 

レアアース中国:79.5%、オーストラリア:14.4%、ロシア:2.0%

【リチウム】オーストラリア:87.4%、チリ:4.2%、ポルトガル:2.6%、ジンバブエ:2.0%、中国:1.9%

【コバルト】コンゴ民主共和国:60.8%、ロシア:4.9%、オーストラリア:4.2%、キューバ:4.2%、フィリピン:3.8%

【銅】チリ:30.2%、中国:9.0%、ペルー:8.9%、アメリカ:7.2%、コンゴ民主共和国:5.3%

<出典:USGS

 

注目すべきは「中国」の関わり強いということである。

コバルトに関しては、鉱石(いし)の生産量多いはコンゴ民主共和国であるが、精錬の5割は中国が握っているという。」

(参考:2021年2月4日、モーニングサテライトにて、環境重視型社会への移行リスク)

 

中国のEU及び米国に対するレアアース禁輸措置検討

「中国の工業情報化省がアメリカやEUの防衛産業に対するレアアースの輸出を規制する案を検討していると、フィナンシャルタイムズが16日報じた。

当局は輸出を規制した場合に、アメリカが代替の輸入先を確保できるかどうかや、ロッキードマーチンの戦闘機F35の製造に影響がでるかどうかなどを調べている。

アメリカはレアアースの輸入のおよそ8割を中国に依存。

F35戦闘機はレアアースが400キログラム以上を使われている」

(引用:2021年2月17日、モーニングサテライト)

 

前述の脱炭素社会の実現において戦略物資として注目されるレアアースが米国の戦闘機に多用されていることも意外であった。

中国は、レアアース禁輸に関して、欧米の防衛産業だけをターゲットとした外交手段だけを視野に検討しているのであろうか?

 

中国における新型コロナワクチン外交

EU、米国、日本といった先進国がファイザー製、アストラゼネカ製、モデルナ製等のワクチンに対して、一生懸命自国分を確保しようとしている中、中国は自国で開発したワクチンを、発展途上国を中心に支援するという、「ワクチン外交を着々と進めているという。

「マスク外交」と同様、耳にはしていたが、実際に着実に進めている様である。

「アフリカ・ジンバブエのエマーソン・ムナンガグワ大統領は2月15日午後に、中国からの新型コロナワクチンの支援を正式に受けるための証明書に署名しました。ワクチンは当日早朝に、特別機で首都ハラレに到着しました。

中国のワクチン外交による途上国支援は着々と進んでおり、2月10日の赤道ギニアに次いで、15日にはジンバブエに中国製新型コロナワクチンが到着したと中国国営通信社の新華社が伝えました。」

(引用:着々と進む中国の途上国支援、ワクチン外交 ジンバブエにワクチンが到着 - 黄大仙の blog

 

中国においては、人権侵害等の問題がある中で、こういった国際的な取り組みは素晴らしいことであると思う。

※ワクチンの効果や副作用に関して、他国のモノよりも劣るとの話もある様だが・・・

 

なぜ中国は発展途上国といったワクチン接種において立場の弱い国々に対して支援ができるのであろうか?

 

脱炭素社会の実現、中国の戦略にどう立ち向かう⁈

パリ協定を発端に、地球の気温上昇による気候変動やそれに伴う食糧や水の不足、生活居住域の減少といったリスクを回避が議論され、2050年までに脱炭素社会(カーボンニュートラル)を目指す方向で世界が動き出したことはとても良い事である。

 

2021年2月17日に目にしたニュースから、電力供給(安定化)においても、自動車(物資調達)においても、「脱炭素社会」実現するための課題は多く、かつ課題解決のためのハードルは高いと感じる。

 

はずかしなから自分が「脱炭素社会」実現における全体像やロードマップを知らないことが浮き彫りになっただけかもしれない。

 

資源の調達にまで目を向ければ、世界の各国が協力できる関係に無ければ決して実現できる話とは思えない

 

キーとなるのは中国の存在である。

 

以前、「『新しい日常』食糧危機対策、中国のしたたかな戦略から学ぶ⁈ - 『新しい日常』に向け 問題解決を図っていく、シンプルなアプローチ」でも言及したが、中国の戦略の立て方はいつも緻密でしたたかである。

 

一連のニュースから「脱炭素社会」の実現においても、そこには「中国の壮大な戦略あり」と感じる。

 

 

米中対立が依然として激しい状態が続く中、世界が中国と関係をどの様に築いていくかは、非常に重要な課題である。

 

少なくともここで注意すべきは、

・断片的な情報だけで物事を判断しようとすると本質を見誤る可能性がある

・大局的に見て、その全体像をおさえることが重要である

 

現行のテクノロジーの延長線上で、化石燃料の使用を0にして、CO2の排出を限りなく0にする方向だけでは、既に中国の戦略の術中にはまっていると言える。

 

アメリカと中国の対立が改善できない最悪なケースも想定し、中国との関わりが強いレアアース非鉄金属に頼らないテクノロジーの開発を視野に入れたり、開発に時間を要するなら時間を稼ぐために、化石燃料の使用を一部視野に入れながら、出した分だけCO2を回収し、活用するといった形で差し引き0とバランスをとる、

 

「CO2排出量」-「CO2吸収量」=0

 

に関して真剣に考えておく必要がある。

 

まとめ

上述してきた話は他人事ではない。

個人で何か取り組むときにも同じことが言える。

・断片的な情報だけで物事を判断しようとすると本質を見誤る可能性がある

・大局的に見て、その全体像をおさえることが重要である

 

何ごとにおいても、全体像をいかに抑えるか?

これにより「見えてくること」「やるべきこと」がきっと変わってくる、そう考える。

 

【参考】

『新しい日常』全体像を把握したうえで - 『新しい日常』に向け 問題解決を図っていく、シンプルなアプローチ

 

以上

『新しい日常』文章を書くこころ、スキルとして身につけるべし【個の時代】

「文章はシンプルに」

 

“「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。藤𠮷豊 / 小川真理子 文道(日経PB)”

という書籍の中のランキングで堂々1位に輝いた、文章のプロ「共通のノウハウ」である。

 

この本は、小生のブログのメンターである“YouTubeチャンネル「ウェブ職TV/なかじ」”のなかじさんも絶賛している。

 

文章に関する著名な書籍100冊を、著者が丹念に読み込み、ランキングした40位までの「文章のノウハウ」が順番に解説されている。

 

本を読むのが苦手な人でも「大事なことから順次効率よく学べる」という点で素晴らしい仕組みともいえる。

 

小生がこの本を読んで思ったのは、40位までのノウハウの中に「文章はシンプルに」に関わる内容が多くあること。

 

そこで「文章はシンプルに」という“プロが大切と考える一番のノウハウ”に集約する形で、シンプルに整理できないか試みた。

 

 

―目次―

|『個の時代』で必要とされる「文章を書くスキル」

|「100冊+2冊=102冊」も、本質は変わらず

|「文章はシンプルに」にノウハウを集約する、という試み

|まとめ(『個の時代』に必要な文章を書くこころ)

|【追伸】『個の時代』のメンターとは

 

 

|『個の時代』で必要とされる「文章を書くスキル」

さて、小生はこれからの時代は『個の時代』になると考える。

 

個人のスキルや能力を活かす時代である。

この時代において「文章を書くスキル」は大切である。

 

一般的にいえば、手紙やメールを書く、また、仕事などにおいて報告書や打ち合わせ等で議事録を書く。

 

小生が「文章を書くスキルが大切である」と考える理由は次の2つ。

 

一つ目は、人は忘れる生き物である。

大事なこと(情報)は忘れる前に書き留める(記録しておく)のがよい。

書き留めることによって、その大事なこと(情報)をただ忘れないだけでなく、それをベースにより高度なこと(情報)に昇華するかもしれない。

過去に、書き留めることをしないがために、いざ必要となった時に思い出すまでに時間が掛かる、場合によっては二度と思い出せないといった、ロス(損失)を経験してきた。

これは忘れたのが悪いのではなく、書き留めなかったのが問題であったと考える。

 

二つ目は、『個の時代』で生きていくためには、価値観の合う仲間とつながるべきである。

間違っても孤立してはいけない。

そのために、オンライン上のSNSやブログ、WEBサイトでの「自己発信」が大切となる。

 

上述の2つの理由では、いずれも、文章を書く必要がある。

「のちの自分を含めた読者」が正しく理解できる様、わかりやすく書いてあげるのが親切である。

 

|「100冊+2冊=102冊」も、本質は変わらず

“「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。藤𠮷豊 / 小川真理子 文道(日経PB)”

の文末にある100冊の書籍リストを確認したところ

知っているのは5冊程度だけであった。

 

逆に、そのリストに含まれていないが知っている(気に入っている)本が2冊。

 

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文章に関する書籍の紹介

 

101冊目

「文章を書くこころ」外山滋比古著(PHP文庫)

学生の頃(四半世紀程前)に購入した本である。

最近ブログを書く様になって見直しているが、面白い。

 

外山滋比古さんといえば「思考の整理学」で有名である。

100冊の中には、「思考の整理学」と「知的文章術 誰も教えてくれない心をつかむ書き方」の2冊が含まれていた。

ゆえに省かれたのだろうか?

 

外山滋比古さんの文章は知的なユーモアがあり、構成がしっかりしているので、いずれも読むことが「文章の学び」になる。

 

102冊目

「新しい文章力の教室」唐木元著(impress)

これは最近手にした本であるが、記事を書く仕事をする会社での社内教育ノウハウというだけあり、丁寧でとてもわかりやすかった。

 

ここで重要なことに気がついた。

この2冊を加えても「文章のプロに共通するノウハウ」はほぼ変わりない。

 

ゆえに

“「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。藤𠮷豊 / 小川真理子 文道(日経PB)”

の本の成果が改めて実感できる。

 

|「文章はシンプルに」にノウハウを集約、という試み

 

目的は、先にも述べたが「文章はシンプルに」という“文章のプロが大切と考える一番のノウハウ”に他の関連ノウハウを集約しシンプルにまとめることである。

 

文章を書いた後「推敲」をする時に、気になったポイント(読みにくい、読んでつまずく、何かしっくりこない)を改善するための「ガイド」として役に立つこと、を期待している。

 

こんな形で整理を試みた。

まずエクセルを用いて、図の様な表をこしらえた。

 

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ランキングされたノウハウの整理

 

左側にランキング項目を並べる(1~40位)

ランキング項目を分類する視点を上側に並べる

 

ここでは

シンプル(共通する軸)

伝えたい(筆者の思い)

読みたい(読者の思い)

読み易い(読者への思い)

書く準備(筆者の心構え)

の5つに分類した。

分類の割り振り作業においては、小生の感覚である。

 

そして、分類されたものから「シンプル群」として整理してみたのがこの図である。

 

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「文章を書くこころ」にシンプル群

 

何か文章を書く機会があって「推敲」する段階で、活用される様であれば幸いである。

 

|まとめ(『個の時代』に必要な文章を書くこころ)

こんな内容を紹介しておいてなんだが、文章を書く機会があるときには、肩ひじ張らずに楽しんで書いて欲しい

 

ただ、これからの『個の時代』の中で、SNSやブログ、WEBサイトで自己発信をしていく上で、自分と合う価値観や考え方をもった人に伝わる様にする、一つの手段が「文章をシンプルに」することである、と考える。

 

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「文章をシンプルに」すると伴に、「人に伝えたい」、「読者が読みたい」、「読者が読みやすい(わかりやすい)」、その為に「心構えを学びたい」、と思う気持ちが沸けば、それ「文章を書くこ」である。

 

少し意識してスキルアップすることが『個の時代』で生きていく上で大きく役立つ時が来ると考える。

 

その時までにこれがメンターとなれば幸いである。

 

【注意】:もともと「高校生の娘に宛てたブログ記事」です。言葉づかいを編集しておりますが、一部表現に不自然な箇所があるかもしれません、ご了承願います。

 

|【追伸】『個の時代』のメンターとは

本文にも記している「メンター」とは、一般的には、あるニーズに合わせた人の育成にあたり「指導」や「助言」をしてくれる人のことである。

 

『個の時代』で重要なことは、小生は「YouTubeチャンネル」をメンターにしていることである。

 

例えば、なかじさんではなく、なかじさんが作った「ウェブ職TV/なかじ」というYouTubeチャンネルが、ブログに関する小生のメンターである。

 

今は良質な情報が無料で入手でき、学べる時代である。

まずこれを活用しない手はない。

 

自ら学ぶ姿勢があり、行動力があれば、時間が足りないくらいの学びの場があることを意識して欲しい。

 

唯一ケアする必要があるとしたら、

「自分に合う、自分に必要なメンター(情報)」

をどう見つけるかである。

 

案ずることなかれ、SNSでうまく価値観のつながりができれば、自然と答えは見えてくるはずである。

 

ゆえに、SNSやブログ、WEBサイトを活用し、自己発信し、価値観の合う仲間と、良好なコミュニティをつくっていくことは、大切なことである。

 

以上

『新しい日常』リアルとオンラインを融合させる、Sacriから見える店舗のあるべき姿

「すみません、今売り切れちゃって、無いんですよ」

お気に入りのお店のお気に入りパン、無償に食べたくなって、お店に行ったら売り切れだった。

 

こんな「残念(お客のがっかり)」を解消したいと思いつくったのがSacriです、と開発者は語る。

2021年2月5日、ワールドビジネスサテライトWBS)の人気コーナーの一つである「トレたま」で紹介された。

 

Sacriに関しては、以前別の番組(2020年10月頃)で紹介されていたことがあり、興味があったので、過去にYouTubeでも取り上げたことがある。時間あればご覧頂きたい。

 

youtu.be

 

小生も試しにSacriのアプリを導入、毎朝「焼き立て」のお知らせが届く。

残念ながら、このSacriのシステムを導入しているパン屋が近くに無く、取り置きサービスの活用には至っていない。

 

このSacriのサービスを掘り下げていくと『新しい日常』につながるポイントが見えてくる。

そのポイントを共有したいと思います。

 

-目次-

|焼き立てお知らせアプリ「Sacri」とは?

|カフェでもオンライン決済

|「リアル」と「オンライン」の融合があるべき姿

|オンライン決済の意外な効用

|まとめ(新しい日常にはOMOが普及⁈)

 

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「焼き立て」お知らせアプリSacriとは?

 

焼き立てお知らせアプリ「Sacri」とは?

ニュースで紹介された内容を踏まえ小生が理解したのは以下の通り。

・街のパン屋が「焼き立て」をお知らせできるアプリ

・「焼き立て」のお知らせは、パンが準備できまたよのサイン

・お客は、お気に入りのお店のお気に入りのパンを登録しておくと、その「焼き立て」のお知らせを受けることができる

・また、アプリ上でそのパンの購入(電子決済)ができ、パン屋は取り置きをしてくれる

・あとは都合のよいタイミングで、散歩がてらにでも、パンを受け取りに行けばよい

 

ポイントとしては、大きく4つある。

1|「焼き立て」のお知らせは、パンの「在庫の見える化」の役割も果たしていること。

2|オンライン決済を取り入れることで、レジにおける手間を省くだけでなく、ヒト(店員)との接触時間短縮や現金やり取りにおける紙幣やコインの接触を回避できる。更には、この時間短縮はお店の混雑緩和に貢献し、新型コロナ禍、来店客への安全、安心につながる。

3|冒頭説明した通り、来店して「お気に入りのパンがない」という「残念(お客のがっかり)」を回避できる。これはお店の信頼を維持する手段の一つとなりえる。

4|このシステムでは、店舗へ足を運んでもらうのが前提である。受け取り時、手渡しまでの短時間とは言え、その環境や店員の立ち居振る舞い(言葉遣い)が、お店に足を運んできてくれたお客の心を捉え、次回の購入(既存顧客維持)や他の商品やサービスの購入機会(広がり)につながる可能性(Promotionの場)があると考える。

 

Sacriを活用し「リアル」と「オンライン」が融合されるシステムを築くことで、お店にとってもお客にとっても利便性を高めることが可能となる。

 

付け加えておくと、このSacriを活かすための最大のポイントは、パン屋の強みとなる「人気のパン」があるか否かである

 

多くのパンは平均点レベルでも、他のパン屋と差別化できる「強みのあるパン」が1つでもあることが、このSacriを活用したシステムを活かす原動力となる。

 

カフェでもオンライン決済

TAILORED.CAFE(テイラードカフェ)では、店舗で作るおいしい珈琲を提供する「絶対的なリアル」に対して、デジタル(オンライン)でよいことはデジタル(オンライン)に置き換えることをコンセプトに新しい店舗の形を展開している。

 

珈琲購入の流れとしては、先ず、モバイル機器でオーダーし、電子決済を済ませる、その後店舗に行き、注文No.を伝えるだけで、速やかに商品を受け取れる、というものである。

来店から商品の受け渡しまで5秒程度という。

 

一杯のカフェにでさえ、デジタル化(オンライン化)の波は押し寄せている。

 

「リアル」と「オンライン」の融合があるべき姿

Sacriを活用したシステムも、TAILORED.CAFEのデジタル化したシステムも、いずれも、商品の受け取りはリアルな店舗であること、また決済は独自のアプリを用いてオンラインで事前に済ますことが共通するポイントであり、「リアル」と「オンライン」が融合した一つの店舗モデルと言える。

ここに、お客の自宅までデリバリーする、ということが含まれていないこともポイントである。

 

・新型コロナにより、外出自粛生活を経験する中で、外出する価値(買い物や旅行も含め)を実感している人は少なくない。

・一方で、感染のリスクが高まる3密(密集、密閉、密接)は出来るだけ回避したい。

 

この様な状況下、SacriやTAILORED.CAFÉがつくる店舗モデルは、その需要にうまくマッチしていると考える。

 

オンライン決済の意外な効用

Sacriの話に戻るが、導入による効果として、お客一人あたりの購買単価が上がる(店舗によっては最大2.5倍程度)という。

 

オンライン決済の利点として、店舗での時間短縮と不特定多数の人が触る現金に振れなくてよいといった効果を説明したが、お店にとっては、お客の購買単価が上がることが最大の利点となるかもしれない。

 

パン屋では通常トレーを持ち歩き、好きなパンをピックアップする。

時にそのトレーの大きさが、購入するパンの制約となりえるという。

「トレーに載らなくなった時点でそれ以上の購入をあきらめる」

 

オンライン決済の場合、購入時にお客はその物理的な制約を感じない。

タガが外れる。

それが、お客の購買単価が上がった理由の一つと推測しているという。

 

逆にお客側からすると「財布のひもを緩めすぎない」様に少し注意が必要となる。

 

これから時代、あらゆることにおいて、オンライン決済の流れは不可避である。

現金は電子マネーQR決済に移行し、銀行の通帳さえも紙からオンラインに移ろうとしている。

 

「お金」に対して実感がわきにくい時代に移ろうとしていることを認識し、そのリスクに注意しながら「慣れていく」ことが重要と考える。

 

まとめ(新しい日常にOMOが普及⁈)

OMOという言葉がある。

Online Merges with Offlineの略語であり、

直訳では、オンライン(デジタル)とオフライン(リアル)の統合とか融合とか併合するとか訳される。

マーケティング的には、「顧客体験の最大化を目指しオンラインとオフラインの垣根を越えて購買意欲を創りだそう」という考え方のようである。

 

SacriやTAILORED.CAFÉの話はごく一部でしかないが、少なからずOMOの流れを受けている。

以下のことに着目しておくべきである。

「リアル」と「オンライン」を融合することで、お店にとっても、お客にとっても、利便性は高まる

・様々な「リアル」の中の制約が解放されることにより、マーケティング的に言えば、購買意欲が高まる可能性がある。

「オンライン決済」は、お客からすれば、必要以上のものを購入するリスクにつながる可能性があり注意が必要である。

 

日本では世界に比べOMOという考え方の普及が遅れているという。

政府がこれから世界に遅れたデジタル化を挽回しようとしている中で『新しい日常』のベースにOMOという考え方が普及してくることは容易に想定される。

まだオンライン決済に不慣れな日本人にとって、いろいろな形で普及されてくる過渡期の間、混沌とした状態が続くであろう。

 

新紙幣が世の中に流通するのと、このオンライン決済に慣れるのと、どちらが早いだろうか?

 

以上