『新しい日常』へのシンプルなアプローチ

変化の大きな時代、健在化する様々な問題に対して『新しい日常』につながるヒント(⁈)を共有します

『新しい日常』中国のスピード感に学ぶ

初めての魚を食べる時に、
中国人は、いきなりかぶりつく。まずければすぐにペッっと吐き出す。
日本人は、皮をはいで、骨を取り除き、身をほぐして、そして初めて口にする。

ビジネス世界で日本人が中国人よりもスピード感がないことを表現する時によく使われる例え話である。

実際には国民性というより、個人の差であると考えるが、仕事ができる人の特徴としては「行動」に起こすのがはやい

最近の日本の若い事業家を見ていても、第一線で成功している人はとにかく行動するのがはやい、そんな印象がある。

よって、上述のたとえ話は、ビジネスで成功している行動を起こすのがはやい人(中国人)が、一般的なサラリーマン(日本人)を見て言っている、そんな話ではなかろうか?

とは言いながらも、中国における新しいビジネス展開は早い。

特に最近では、ドローンやAIといった最新のテクノロジーの実用化においても急速に進んでいる(進めている)様である。

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学ぶべき!中国のスピード感

朝のニュース番組、モーニングサテライトで、中国の最先端のテクノロジーを紹介する中国Techというシリーズがある。

昨年2020年12月9日に放送された特集、“中国TechNo.7「コロナで進化ドローン物流」”

では、もはや中国がドローン大国である、といっても過言ではない様な内容が報道された。

それによると

  • 中国でドローンが物流インフラとして確立され始めている。
  • マンションが立ち並ぶ一角にはドローン配送のポイントが設置されている。
  • スマホで飲み物や食べ物を注文、電子決済すると、道なき空を飛んでくるドローン、車で20分間の距離を6分半で配達できるという。
  • 受取時にはスマートフォンに表示されたQRコードで照合する。
  • ドローンは、リモコンによる遠隔操作で操縦されているのではなく、積載されたAIと複数のカメラセンサにより自律飛行する。
  • 故障等、万が一に備えパラシュートも搭載しており、安全性にも配慮がある。
  • 開発したのは、Antwork(アントワーク)。これまで、過疎地の郵便や出前配送に取り組んできたという。

この様に実用化がはやく進むのには、以下の2つのポイントがある、

▶最新のテクノロジーを簡単な作業ベースに落とし込んでいること。

今回のドローンは、リモコンでの遠隔操作という難しい操縦技術は不要。AIを搭載した、自律飛行型ドローンである。人手がかかるのはバッテリー交換と出発時の電話連絡程度である。

▶社会全体(政府や民間)が新しい事をすることに寛容であること。

中国では、未成熟な技術であっても、社会実証の過程で育てていこうという風潮があるという。

社会の中で速やかに実証実験に進めること自体も素晴らしいことであるが、重要なポイントはこれからである。

  • 同社は、上記の実績をベースに、今や医療分野へ進出しているということである。
  • 設備が乏しい村の診療所から都市部の病院へ血液の輸送に活用しているという。
  • 検査機関がある都市部の病院では、詳しい検査ができるとともに、その日の内に結果もわかる様になり、既に30の医療機関で導入しているという。
  • 普及が加速したきっかけは新型コロナウィルス
  • 中国で感染が拡大した時に、PCR検査の検体輸送に名乗りを上げ医療機関を支援、安全へ要求が厳しい医療現場で実績を上げてきたという。
  • 同社は、もともと医療現場への進出は、社内の全体戦略の一環であること、医療現場での厳しい要求を満たせれば、そこから学べ、普通の物資配送で応用が効くという。

つまり、

  • 社会での実証実験を早くから進めていた行動力(準備)が、
  • 新型コロナを機に医療機関への参入につながった

  ※事前立てた戦略の実現につなげた。

  • 医療現場での厳しい要求に応えることは、更なる技術の発展に活かせる

この様に「スピード」が、そのテクノロジー進歩/発展における正のスパイラルの原動力となっている。

日本では、全体最適よりも、細かいリスクという不確定要素ばかりに目がいきがちであり、確かに前に進むのが遅い傾向がある、というのは否めない。

一生懸命、身を傷めない様に時間を掛けながら、丁寧に皮を剥ぎ取り、精密なピンセットを用いて、顕微鏡で覗きながら、一本一本、小骨までを取り除き、食べやすいサイズに身をほぐし、そこから尚、醤油がいいかな、塩がいいかなと考え抜いている。

そんなことしている間に、中国では、一口かぶりつき「まずっ」と吐き出し、次の新しい魚に注目しているかも知れない。

バイクで運べば、時間は多少かかっても100円そこそこで済む飲み物の配達に400円かかるドローン、もともとそこに勝機はない。

大きなビジョンや戦略を立て、適正なリスクを取り、必要な投資をして、機を逃さない様に「スピード感」をもって行動し備える。

ここには「新しい日常」を創り上げていく上で、学ぶべきことが多いと考える。

以上

 

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『新しい日常』全体像を把握したうえで【構造分解】

「要因の構造分解は出来ているのか?」
会社でよく上司に問われた言葉の一つです。

うっかり「しています」と言えばその証拠を問われ、「していません」と言えば、じゃあ今何をやっているんだ、とやろうとしていること意義が問われる、緊張の瞬間でもありました。
【注】・・・ちゃんと事前にできていればよかった話です^^;

この“要因の構造分解”という言葉に戸惑った時期があります。“特性要因図”がよいのか、“フィッシュボーン”がよいのか、何となくそれっぽいものと思い込み、正直、表面的な対応しかできないレベルの時もありました。

今思えば、情けない話ですが・・・

“特性要因図”でも“フィッシュボーン”でも、ウェブで検索すれば、すぐに、いくつでも、その名の通り魚の骨をイメージした図が出てくるし、丁寧にバックグラウンドに魚の絵まで描いてあるモノもあります。

これは、はっきり言って“古い”と感じます。

遠い昔であれば地面を皆で囲み、小枝や石を使って、要因のツリーを魚の骨に見立てて描き整理する、のも良かったと思います。その後、描く先が地面から模造紙や黒板、ホワイトボードに変わっていったとしても、やっていることは本質的に変わってませんが、その延長線上に留まっていることに疑問を感じます。

子どもや初心者の導入教育として、イメージをインプットする上では必要なプロセスかも知れませんが、少なくとも、現在は、パソコンが普及している時代であり、ソフトウェアとしてもエクセルの様に表計算はもちろん、マトリックス表示するのに便利なツールがあるし、マインドマップアプリ(マインドマイスター)の様なツリー状に整理できるツールがあるのだから、それらを活用すべきです。

本ブログでも、新型コロナ禍の感染拡大を事例に、なぜなぜをベースとした要因分解を、エクセルやマインドマイスターで紹介しているモノがいくつかありますので、お時間あればご覧頂ければと思います。

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話が少しそれましたが、ここでは、当時戸惑った「要因の構造分解」が何だったのか?を共有したいと思います。

要因の構造分解は出来ているのか?」

は期初に、どんな課題に取り組んでいくのかを、各部門長が、上司といっても少し偉い地位の方に報告する場でよく問われたことです。

1ヶ月1回程度開かれる定期的な報告会で、その「要因の構造分解」について3ヶ月も4カ月も追求された頃もありました。(ちなみに、1期は6ヶ月間)

確かに、少し偉い地位の上司の立ち場からすれば、各部門長からの報告で
「〇〇を△△に改善をします、人とお金をこれだけ投資します」
と聞いても、「よしそれを頑張ってくれたまえ」と判断するのに、「なぜ〇〇なのか」どうして「△△にするのか?」少なくともそう決める上でしっかり考察や組立ができているのか?を問うのは極めてあたり前であり、何も問わない方がおかしいと思いますが。

少し偉い地位の上司は、詳細が多少理解できなくとも、その部門が抱えている解決すべき問題の「全体像」を把握し、優先順位をつけた上で、そのテーマや課題に、有限な時間と人的資源を有効に配分できているのかを確認したいわけです。

要因の構造分解は出来ているのか?」とは、「全体像」を把握する大切さを問うものです。

問題解決の視点で言えば、その「全体像」を把握する上で、構造分解ができているか否かが重要なポイントとなります。

要因の構造分解の様な、問題の全体像を把握していることがいかに重要か?身をもって実感した機会でもありました。

そんな経験から、少しでも役に立てばと思い、問題解決の視点での全体像の全体像を整理してみました。これを認識できているか否かで、当時の自分の様な、わけもわからず“特性要因図”や“フィッシュボーン”に闇雲に走ってしまうことはなくなると思います。

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問題解決視点での「全体像」の全体像

問題解決視点での全体像とは、構造分解されたものであり、大きく以下の3つに分かれます。

◆占有率を構造分解したもの

・全体を100%にした時のそれぞれが占める割合を表す構造分解

・問題解決視点の目的としては、どれ(何)がどれくらいの割合で影響しているか?を整理する

・例としは、モノづくりにおける歩留(良品/不良内訳)であったり、モノのコスト内訳(原価内訳)

◆要素を構造分解したもの

・モノやコトを構成している部分、部品、部材、項目を表す構造分解

・問題解決視点の目的としては、どれ(何)がどんな役割をしているか?を整理する 

・例としては、モノの構成部品、夢を実現するために必要な項目、人生における自分に必要な価値観

◆要因を構造分解したもの

・問題発生時の考えうる要因を表す構造分解

・問題解決視点の目的としては、なぜ?を整理する

上記いずれも、これらの視点(目的)の構造分解から、根本原因(影響度の高い要因)を見つけ、改善をし、問題解決につなげるための、重要なアプローチとなります。

あえて付け加えるなら、これらを整理する時にはエクセルやマインドマイスターを活用し、書き出して整理することをお勧めします。

人間は忘れる生き物ですが、一度整理をして書き留めておけば、たとえ忘れたとしても、それを見ることによって、すぐに思い出せること、また追記や修正をしてブラッシュアップし、よりよいモノにしていくこともできます。

全体像は、それを実際にどう作り上げ精査していくか?の方が難しく重要ですが、少なくともその必要性を理解し、問題解決のアプローチの初期の段階で意識できないと、のちに大きなロス(時間、人的資源、お金)につながりかねません。

特に重要な案件(難易度が高い、長期的な取り組みが必要な案件)に関しては、前述の通り、期の半分以上かけてでも、しっかり取り組むことでもあり、全体像を把握するとは、まさに”急がば回れ”がふさわしいことであるとも言えるでしょう。

以上

 

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『新しい日常』本来のOUTPUT(アウトプット)を見失わないために

会社で上司から ”早く「OUTPUT」を出せ” と言われることはよくあるのでは?
さて、その上司の言っている「OUTPUT」とは果たして何か?

その上司がそのまた上司から言われている「OUTPUT」を意味しているとしたら、その部下は悲惨である。

会社の中における、上司と部下において、最終目的は同じところにつながっていても、それぞれの立ち場、立ち位置で、果たすべき役割は異なり、目標やそのための手段は異なるはずである。

本来であれば、上司は自分の目標を達成するために必要な要素を整理(構造分解)し、その各要素が満たされる様、部下にそれぞれの役割を与えるべきであると考える。そして、そこには部下の育成の意味合いが込められるべきである。

上司の役割は大きく2つ。「業務マネジメント」と「部下の育成」であり、ITが進歩し働き方の改革が進むにつれて、今まで重要視されてきた「業務マネジメント」よりも「部下の育成」の方が益々重要になっていると考えられる昨今では、上から言われたことをそのまま落とす上司の存在は不毛である。

逆に部下側としては、上司の言う「OUTPUT」が何かをよく認識できないと、時間が経過した後に、上司の言っているのとは違ったことに時間を費やすも、上司の意図には合っておらず、時間を浪費し進捗も遅れるといったダブルパンチとなる。

この様な、恵まれない上司に出会った話はさておき、自分で何か目的を達しようとするときに、自分にとって必要な「OUTPUT」は何かを良く認識し、意識することは、自分のためにとても大切なことであると考える。

例えば、何か大きな目的(夢や希望)があり、それに向かって熱心に学んでいる人がいるとする。この人にとって「OUTPUT」は何であるべきか?

「学び」におけるプロセスフローとしては、
▶学ぶ⇒行動する⇒結果を出す⇒継続する(持続する)
▶学ぶ⇒行動する⇒結果がでない⇒改善する(を継続する)⇒結果がでる⇒継続する(持続する)
▶学ぶ⇒行動する⇒結果がでない⇒やめると判断をする

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「学び」のプロセスフロー

全てのプロセスフローの各要素(ポイント)にて、「OUTPUT」は発生する。

◆学びの後に、学んだことを整理する

  • ヒトは忘れる生き物であるため、忘れない様に書き留める
  • 謙虚にそのままを書き留める
  • 咀嚼して、自分の言葉で書き留める
  • 行動に移すために、自分の状況に必要なことをピックアップし、自分のプランを組み立てる

◆学びを行動に変える、行動を起こす

  • とにかくやってみて、経験する
  • 結果が出ずに失敗する
  • 失敗を反省し改善の行動にうつる
  • 自分の求めているものと違うことを認識して止める

◆結果を出す、結果がでる

  • 結果がでて成功する
  • 目標の数値を達成する

◆維持する、発展する

  • 成功した状態を維持できる様に仕組み化、システム化する
  • 習慣化する

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「OUTPUT」が発生するポイント

この様に「OUTPUT」と何気なく言葉にしていることを指すものが多数あるが故に、一生懸命やっていればやっている程、本来自分の目的(夢や希望)に必要な「OUTPUT」を見失いがちである、そんな風に感じられる光景が時々見られる。

そこで、本来の「OUTPUT」からズレてないか、時々見直す必要がある。

人は忘れる生き物、見直す時に「えーっと、どんなプランだかな?」とならない様に、書き留めておくとよい。

自分の目的を明確にし、そのために必要な要素を構造分解した、「実行計画」と言ったり、人生の羅針盤である「価値観マップ」と言ったり、夢や希望を具現化した「ゴールのイメージやビジョン(図)」であったり、書き方や表現の仕方は何でもよい。

人は忘れる生き物であるので、忘れること自体は恥じることではない。

むしろ、学びや行動や改善に集中するために忘れる方がよいかもしれない。

いづれにしても、本来の「OUTPUT」見失わないために
「計画を立て、チェックポイントを置いて、振り返る」
そんな仕組みを準備しておくと安心である。

以上

 

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