前回構造分解した要因に対して、
「じゃあこの要因を何とかしよう!」
と言ったところで、その要因が解消する道はなかなか開けません。
「それぞれの要因を解消するためには、いったい何をすればよいのか?」
をもう少し明確にしていく必要があります。
そのときに有効なツールが『なぜなぜ』です。
『なぜなぜ』をしていくことで、
・より源流側の要因(根本的な要因)が
・紐づけされた形で
浮かび上がってきます。
「感染拡大する」で要因の構造分解したものを例にして
なぜなぜしてみましょう!
前回、「感染拡大する」とおいた事象に対する要因①は、
①3密状態になる
としました。実は、ここでもう『なぜなぜ』となってます。
■事象「感染拡大する」 ⇒ なぜならば「①3密状態になる」から
②以降も同じです。
■事象「感染拡大する」 ⇒ なぜならば「②院内感染が発生する」から
・・・
■事象「感染拡大する」 ⇒ なぜならば「⑥治療できない」から
以降省略。
『なぜなぜ』をするとは、
・1つ前の現象に対して、なぜならば「〇〇」から(だから)
と「つながり」の関係を探していくことです。
その「つながり」の関係に違和感がないかチェックするためには、逆に、
■「①3密状態になる」ので、事象である「感染拡大する」
■「②院内感染が発生する」ので、事象である「感染拡大する」
■「⑥治療できない」ので、事象である「感染拡大する」
の様に、
・「〇〇」ので(なので)、その現象が発生する
がスムーズに成り立つか確認すればよいのです。
問題現象に対してから始まり、「なぜ(n)現象に対して、なぜ(n+1)現象」を次から次へと展開します(つなげていきます)。
よくなぜなぜ5回といって、
「とにかく5回までなぜなぜを埋めなければいけない」
なんてことも聞きますが、それは「考え抜け」と言っているだけで
必ずしも5回分をきっちり埋めることが重要でなく、逆に言えば、それ以上につながるなぜなぜを5回でやめる必要もないと考えます。
その時点で思いつく限りまで、頭を柔らかくして、考え抜いてみましょう!
★ポイント
・とにかく、思いつく限り、書き出すことです。多少、つながりに違和感があろうと、まずは、とりあえず書き留めておき、後で推敲すればよいのです。
※「思い浮かんでは消えていく」頭の中でこれをやろうとするのはなかなか至難の業です。
・要因に対して、『なぜなぜ』を進めていくと、同じコトにつながることがあります。それは、より重大なコトであったり、根本的なコトであったりします。
※複数の要因に繋がっているということは、それを解消すれば一気に複数の要因が解決する可能性があるということです。あとで考察する時にインパクトが残る様にはじめの内は端折らず書き留めておきましょう。
・とにかく頭を柔らかくすることが重要です。視点や発想を切り替え、頭をよぎる言葉をうまくキャッチして書き留めていきましょう!
・完全でなくても大丈夫です。
全体像を抑えることと同時に、その後の施策を進めていくにあたり課題群に対して優先順位を決め、リソース配分をすることになりますが、はじめの内に出ているコトは、得てして核心的な内容を含んでいるものです。前に言及しましたが、「後から見直す時に付け足しができるひな形」を作っておく。それにより、うまくいってもいかなくても、「反省」や「振り返り」で「より考察を深める」ことができる様になります。
参考として、下図に「なぜなぜ」した一例を示します。
*次回は、この一例をもとに「課題抽出」のポイントを説明したいと思います。
以上
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