これは、あの相対性理論を提唱したアインシュタインの「思考モデル」と呼ばれているもの、をまねて書いた画である。確か、アインシュタインが知人に宛てた手紙の中に登場してくる。
インターネットで調べると、「この画というか図」を説明した頁がぱらぱら出てくるが、パッと読んでも、なんだか難解である。
「この画というか図」を初めて知ったのは、もう四半世紀前のNHKスペシャルの中である。古い話であるが記憶に残っているのは、当時の小生の脳に大きなインパクトを与えたからであろう。
そのNHKスペシャルは、アインシュタインに関する特集か何かで、実際にどんな内容が放映されていたのか、今となっては定かでないが、小生の脳に残っている記憶は、次の通りである。
- 相対性理論をはじめとし、物理学において数々の偉大な理論や定理を生み出してきた、アインシュタインの思考や発想のプロセスを説明したものである。
- 斬新で革新的なことを生み出すためには、現実(E)のライン上に埋もれていてはダメであり、現実(E)から大きく飛躍(J)し、現実から乖離(現実離れ)した大胆な発想(A)をする。
- ただ、発想(A)が現実から乖離したままであれば、それは「机上の空論」に過ぎない。
- 故に、「机上の空論」で終わらせないために、発想(A)に関わる、いくつかの要素(S)を抽出し、その要素(S)が現実(E)とつながる仮説メカニズムを立て、実際に現実(E)に回帰するか検証をする。
- 現実(E)に回帰する、つまり現実(E)とのつながりが検証の結果確認できれば、その発想(A)は「現実味」を帯びることになる。
正直、実際にこんな内容だったかどうかはわからない。
ただ、この図は、「自分の今考えていることが、現状や現実から乖離した「机上の空論」になってないか?」また「きっちり現状や現実に合う形で落とし込みが出来るのか?」と、当時技術者であった自分を戒めることがたびたびあった。
また、この図は問題解決のプロセスを示す図にも見える。
ポーン(J)と大きな問題(A)が発生。その解決には、要因(S)を構造解し、一つ一つを仮説メカニズムを立て検証することで、改善していくことにより、問題のなかった状態(E)(問題解決)につなげていく。
少しでも意識できる様「なぜなぜ」分析のフォーマットの下部にこの図を貼り付けたりもした。
ブレーンストーミング等で、豊な発想力により、たとえ現実から大きく乖離しようと、最後は「現実に落とし込む」、「現実と調和させる」という事が、その発想を「机上の空論」や「絵にかいた餅」に終わらせず「活かす」ために、重要であると感じる。
アインシュタインの意図と反するかもしれないが、このような比較的シンプルな「画というか図」が学生時代から小生の記憶に「意義ある形」で残った、ということ自体が改めて「面白い」と感じる。
以上
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