問題解決の過程では、少なからず「考える」プロセスを要することは避けられない。
小生の経験上「考える」ことを考え直すにあたり、役にたった書籍を紹介する。
皆さんが、より考えを深めていく上での一助となることを望む。
『思考の整理学』外山滋比古著
1986年に初版が発行された少し古い本である。
学生の時に購入し読んだ時には、なんだかピンとこなかった点もあったが、気になる本として本棚からなくなることはなかった。
時は経ち、モノづくりの工場で製造ラインの効率化や品質改善等、生産技術者として、日々発生する答えのわからない問題に対して、悪戦苦闘する中で、読み直した時に、この本の素晴らしさに気づき、共感した。
著者が英文学者であるためか、文面にリズムがあり、気軽にエッセイ風に読み進めていける本であるが、その中身は濃く、独特の感性や表現をもって「考える」ことに対するノウハウやエッセンスが惜しげもなくオープンにされている。
普段目にできない、「他人(ヒト)の頭の中身が丸裸にされていて、それを垣間見る様なワクワク感」がある。
そして「考える」ってことが、「おもしろい」とさえ感じる様になった。
まだスマートフォンはおろか、パソコンすら十分に普及してない時代なので、現在であれば、スマートフォンやタブレットまたはインターネット上のクラウド等、ツールとしては置き換わるモノがあっても、「思考のプロセス」としては、今でも、これからも十分に通じるものがある、まさに「バイブル」と言える。
だから、新年、実家に移動する新幹線の中や、何か行き詰まったりすることがあると、しばしば読み返したものである。
「考え」の素(もと)を集め、そしてそれを、発酵・熟成させ、つなげ、組み換え、融合させ、深め、メタ化(純化)する。
料理で例えるならば、素材を手に入れ、刺身、炒めもの、焼きもの、揚げ物、煮物、発酵食品等全ての調理方法が凝集され紹介されている感じである。
文章がユニークであるため、「考える」ことを抜きにして、読みモノとしても楽しめる。
ロングセラーであるため、過去に一度は読まれた方も多いと思われる。まだ読んでいない方は是非一度、過去に一度読まれた方も再度、本屋で手に取って、ページをめくって頂きたい。
以上
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