『新しい日常』へのシンプルなアプローチ

変化の大きな時代、健在化する様々な問題に対して『新しい日常』につながるヒント(⁈)を共有します

『新しい日常』問題解決:問題の論点をシフトする(本質は地味なところにある)

昨日(7/9)、東京における、新型コロナウィルスの感染者が224人となった。

検査タイミングのばらつきがあったにせよ、前日の75人と平均しても150人となる。本日、更に倍となるのか、同レベルとなるのか?

現在モニタリングしている感染者数は、1週間から10日前の結果が出ているだけなので、悪くなることがあってもよくなることはない。1週間から10日前に、改善するきっかけになる様な変化点があれば別であるが・・・

テレビ報道等の議論でも、医師会やノーベル賞学者の意見でも、短期集中、最優先でやるべきはPCR検査の強化(無症状感染者の隔離を目的とした)」であることがわかっていても、一向に進まない。

こういった状況では、政府が新設した分科会での議論は時間ムダ(形骸的)である。

政府が都合がいい理由をつまみ食いするために、日本の知性の時間を1分たりとも無駄に奪ってはいけない。

このような場合には、問題の論点をシフトするのがよいと考える。具体的には、

「なぜ検査強化(無症状感染者の隔離を目的とした)ができないのか?」

又は

「なぜ、有効な対策と思われることが展開(実施)できないのか?」

を深堀することである。

これをクリアにしないと、有効な対策がいくら見つかっても状況は改善しない

この様な状況では、現場の声によく耳を傾ける必要がある。つまり、現場を知らずして、状況の改善には辿り着かない

現場をピアリングできないが、テレビ報道等から情報をもとに、試しに「なぜなぜ」してみると以下の感じとなる。

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企業内においても同様のことがよく起きる。経験上、問題の根源(本質)を深堀していくと、概して「人への教育不足(理解不足含む)」「人材不足」「お金の問題」に辿り着く。

「人への教育不足(理解不足含む)」は深刻な問題である。教育は一夜にしてならず。時間が掛かる。将来を見越した、柔軟な対応ができる人材を準備するべく、普段からの「戦略的で継続的な人材育成プラン」が必要である(例えば、「なぜなぜ」思考等)。

次に注意すべきは、TPOで日常的に連絡や教育をする時に、急いで済まそうとすると、「言っただけ現象」が発生する。上から言われたことを、咀嚼することなく、右から左に伝える。部長から課長、課長から係長、係長から班長班長からオペレータと伝言する過程で、伝える内容も、その目的は消え、作業だけに絞られる。そして、「伝える」作業自体が目的となってしまう。こうなると、ドライビングフォースは小さくなる。

本来であれば、下に行くほど、咀嚼が必要である。そうしないと、消化不足となる。消化不足になると、完全燃焼しない。

「相手が理解できているか?」「実際に行動に移せそうか?」相手の顔色や反応を懐疑的に見るくらいがちょうどよく、必要に応じて、繰り返しの説明が必要である。相手から「そういうことだったんですか~」と後から言われると拍子抜けすることもあるが、その声が聞ければ、ようやく少し安心できる。ここでようやく話を聞く耳のベースができたので、ここから再度説明すれば、間違いない。

急いでいる時は、このプロセスが省かれやすい。結果として物事は進まない。

また、背景となる「ビジョン」「戦略」目に見える形であれば、なおよいことは言うまでもない。

「人材不足」の話も少しやっかいである。「どうやって人を集めるのか?」「使ってよいと言って人を渡されても、基本的な業務を覚えるだけでも時間がかかるし、教える負荷もかかる」。緊急時は上からきっちりその目的を説明する必要がある。また、ポストコロナでは、感染者が出た時の影響を抑えるべく、普段から十分な、使える人材を確保するか、人手に影響しない体制を構築していくことが、一つの課題となるであろう。

 「お金の問題」で話が止まるのが一番もったいない。今までコストに対して厳しい環境におかれている部下は「本当にこんなに費用が掛かることをして大丈夫か?」「後で責められないか?」を心配することがある。これに関しては、「お金のことは気にせず、思いっきりやってみてくれ。失敗した時には俺が責任をとる」と上から言ってもらえれば、きっとモチベーションはあがり、話は進む。

 問題発生のメカニズムを解明(仮説)し、仮説メカニズムから考えられる有効な施策を考えることに比べ、上述の内容は、少し地味で、いわば、かっこつかない問題かもしれないが、今起きているコロナウィルスという世界レベルの問題をみても、もれずに、この様なことが問題解決を進めていく上での根本的(本質的)な問題となっている。

これから「新しい日常」における様々な問題解決を図る上で、少なからず意識しておくほうがよい。

以上

 

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