『新しい日常』へのシンプルなアプローチ

変化の大きな時代、健在化する様々な問題に対して『新しい日常』につながるヒント(⁈)を共有します

『新しい日常』行動変容には情報効果⁈「良質な情報を得る」は大切な課題【オンライン化/IT化】

『情報効果』と『介入効果』行動変容はこの2つの効果で実現する。

行動変容とは人の行動が変わること。

例えば、国民にステイホームを望む場合、

  • 「今日の感染者数〇〇人でした」といった情報で得られる効果が『情報効果
  • 「明日からまん延防止等重点処置をする」といった政府や自治体の介入で得られる効果が『介入効果

では、どちらの効果が大きいのか?

新型コロナが顕在化して1年以上、スマートフォンのデータ等を使って分析をしてきた中で『情報効果の方がはるかに大きいということがだんだん分かってきたという。

それは、緊急事態宣言が長期化し慢性化すると人は夜の街に出かけたりする、一方で、感染者が増えるとまた少し控えたりする、といった行動からも実感できる。

政府や自治体が出てきて「行動を規制しなさい」とただお説教みたいな感じで介入するよりも、情報をきちんと出して、ある意味科学的に行動を変える様に促す方が、はるかに効率がよい。

【参考】モーニングサテライト “今日の経済視点”(2021年7月7日放送)

以前 “『新しい日常』新型コロナの少し先を読むシンプルなアプローチ” の中で「世界の感染者数推移の見方」を紹介したが、それから半年が経過。

本記事では、前回と同様なやり方で「世界の新型コロナ感染状況」のポイントを共有したい。

 

―目次―

 

世界の新型コロナ感染状況【感染防止対策優良国】

Google検索で「covid-19 感染者数」と入力すると、統計情報として、新規感染者数と死亡者数の推移のグラフを簡単に閲覧することができる。

初めは「日本」における「新たな感染者数」の推移を示すグラフが表示されるが、「日本▼」の部分をクリックし、情報として知りたい国名の検索し選択することで、国別の新たな感染者数の推移を知ることができる。

このデータ提供元は、JHU CSSE COVID-19 DATA となっていて、いわゆるジョンズホプキンス大学のデータが利用されており、概ね日々更新されている。

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Covid-19 感染者数推移(Ⅰ)

例えば、日本をレファレンス(モノを見る時の参照基準)として、台湾シンガポールニュージーランドで、新たな感染者数の推移グラフを表示し、パワーポイントに並べてみる。

各国の人口にも注意する必要あるが、縦軸のスケールを気にしながら、ピークの立ち方に視点を置いてグラフを見る。

台湾シンガポールニュージーランドといった国は、ワクチンが無い状況下から、感染拡大をよく抑制できていた感染防止優良国である。

台湾に関しては、少し前に急減に悪化したものの、その後の抑え込みがうまくいき、現在安定的に低いレベルで推移。

台湾の様に初期の段階から『感染防止策』を徹底し、感染拡大を抑え込んできた優秀な国でも、突発的な増加が抑えられないこともあることから、『感染予防策だけでは新型コロナの対策として不十分であると言える。

世界の新型コロナ感染状況【ワクチン接種の先進国】

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Covid-19 感染者数推移(Ⅱ)

次に、イギリスイスラエルアメリカ合衆国、といった国と比較する。これらの国は、ワクチン接種率が比較的進んでいる国である。

詳細な分析などしなくても、以下の2つのことが見て取れる。

  • 一つ目は、ワクチン接種率を高めることで感染者数を抑制できる(いずれの国でも2020年12月中旬ごろからワクチン接種を開始)
  • 二つ目は、ワクチン接種率が進んだ7月の段階で、再拡大の兆しが見える

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Covid-19 感染者数推移(Ⅲ)

再拡大が顕著となっているイギリスを例にとると、急減に新たな感染者数の再拡大はしているが、死亡者数は抑え込まれている。

ワクチン接種の効果としては、死亡につながる重症化を抑制できる効果があると判断されている所以である。

ワクチン接種後の感染の再拡大の原因がウィルスの変異(デルタ株等)であり、ワクチンの効きが悪くなるとか、3回打てばもっと効果が上がるとか、依然として耳にする見解もさまざまであり、今後どうしていくのが最適なのか一般人には理解が難しい。

ウィルスが遺伝子のコピーミスをすることにより更なる変異株が発生し、感染力が高まるだけでなく毒性が強くなったり、また、全く新しいコロナウィルスが発生した時にはどうなるのであろうか?心配は尽きない。

新型コロナの教訓は、航空機や鉄道による短時間での移動が普及しグローバル化が進んだ現代において「感染症が発症した時の被害は極めて甚大となる可能性がある」ことを認知できたことであり「いかなる感染症に対しても耐性のある社会を構築していくこと」がこれからの『新しい日常』で求められていると考える。

そのためにはただワクチン接種を進めていけば大丈夫といった楽観的な対応でなく、『感染防止対策』『ワクチン接種』そして速やかに治療できる『特効薬』をバランスよく組み合わせていくことが大切である。

まとめ

日本では現在、東京において緊急事態宣言の最中、日々千人を超える感染者が出ており、その対応に四苦八苦している。

それでも世界を見渡せば、日々数万人の感染者が出ている国も多く、比較的感染抑制がされていると言えるかもしれない。

それは国民の一人ひとりが、知り得る情報から賢明な行動をとっている結果に尽きると考える。

情報を正しく発信することが、政府や自治体がすべき一番大事なことである。

テストで60点を80点に上げるのと、80点を100点に上げるのでは、同じ20点上げるのであっても、そのために必要な知力や労力はけた違いであると考える。

ビックデータやAIを用いた解析技術も日々進歩しているわけであるから、そろそろ、効果的な要因を曖昧なままにし「前回もそうだから」といった感じで特定の業界を締め付ける様なやり方で、行動変容を強制化することは避けるべきである。

数日後には、その意義がもやもやした中で、東京オリンピックが開幕されようとしているが、始まるからには、未来に大きなダメージを残すことなく無事終えられることを祈るのみである。

以上

 

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