『新しい日常』へのシンプルなアプローチ

変化の大きな時代、健在化する様々な問題に対して『新しい日常』につながるヒント(⁈)を共有します

『新しい日常』新型コロナの少し先を読むシンプルなアプローチ

ジョー・バイデンさん、2020年1月20日、無事、第46代米国大統領に就任おめでとうございます。

 「アメリカ合衆国は、足元、新型コロナ問題の収束に向け、バイデン大統領は大変だ」
 と、日本は言っていられない状況である。

2/7までの緊急事態宣言下で、仮に東京での新規感染者数が500人以下になったところで、何を条件に緊急事態宣言を取り下げるのか?緊急事態宣言で、飲食店の時短営業や夜間の外出自粛をして、仮にその効果で、500人以下に減少したとしても、それらの施策で効果があったのであれば、それらをやめることで、また元の木阿弥となる。

緊急事態宣言を取り下げる時の政府の説明としては、
「緊急事態宣言により国民に協力して頂いたおかげで、一時は東京で2000人を超えていた新規感染者が500人以下にまで抑えることができました」
「この間に〇〇施策の準備が整ったのでこれを実施することにより、今後、時短営業や外出自粛をすることなく、感染者を増やさない状況を維持できます」
「更には2月から、医療従事者を先頭に、高齢者、基礎疾患のある方と順次ワクチンを接種していきますので、XX月には収束できると考えています」
くらいのことを期待したい。そろそろ少し先を見据えたビジョンを、国民にわかりやすい様に説明してもよいのでは。

 さて、国や自治体に期待ばかりすることは少し置いておき、各個人が今後のコロナの状況を少し先まで見通した時に、どの様にリスクを捉えておけばよいのか?、そのヒントになるシンプルなアプローチを共有したい。

 

ー目次ー

 

|世界の新規感染者の推移をみてわかること

Google検索で何か調べることを「ググる」という人がいて、Google検索を使わない検索(Yahoo等)においても「ググる」と使われている様な節があり、オンラインにうとい自分はやや混乱しているが、Google検索で
「covid-19 感染者数 〇〇(〇〇は国名を記入。例えば、台湾)」
ググると「1日あたりの推移」といったグラフが表示される。〇〇国の新型コロナ新規感染者数の推移を表したグラフである。

このデータ提供元は、JHU CSSE COVID-19 DATA となっていて、いわゆるジョンズホプキンス大学のデータを利用しており、概ね日々更新されている。

ここまでくれば、と言ってもまだ1回ググっただけだが、グラフ上の「国名▼」をクリックすると、国選択ができ、他の国の新型コロナ新規感染者の推移を見ることができる。

また、余裕がある方は、グラフ上の「新たな感染者数▼」をクリックして、死亡者数のグラフに切り替えてみるのもよい。

例えば、日本をレファレンス(モノを見る時の基準)として、台湾シンガポールニュージーランド(またはオーストラリア)でグラフを表示し、プリントスクリーン(PCのモニターに表示されているものをコピーする。スマートフォンとかでは同様の機能をスクリーンショットともいい、若い人はこれをスクショと言うらしい)でもして、エクセルやパワーポイントにペタペタ貼り付けて並べる。

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世界各国の新規感染者数推移1

各国の人口にも注意する必要あるが、グラフのピークの立ち方を、縦軸の数値を気にしながら見ると、
台湾、シンガポール、ニュージーランドといった国は、はじめこそ変動あるものの、ワクチンが無い状況下でも、感染拡大をよく抑制できている、ことがわかる。

次に、アメリカ合衆国、マレーシア、ブラジルといった国と比較すると、とりわけ直近、感染拡大の抑制ができていない、と感じられる。

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世界各国の新規感染者数推移2

大げさは分析などしなくても、これらから2つのことがわかる。

▶一つ目は、ワクチンなくしても、世界には感染拡大を抑えている素晴らしい国があるという事実

※少なくともロックダウン(外出制限)以外で、感染拡大を抑えている方法をWHO当たりが整理して世界各国に共有すべき。

▶二つ目は、メカニズム上、季節による感染力の違いはあると考えられるが、夏でも感染拡大しないわけではない

※ポイントは、自国と比較する国を選ぶ時に、季節(夏と冬)が入れ替わる、北半球の国と南半球の国を並べてみる。半年先を読めるかもしれません。

|もう一つの感染症、インフルエンザは今?

今夏の段階で「今冬はインフルエンザも重なって大変になる」と想定していたが、新型コロナが感染拡大して大変な状況の中、あまりインフルエンザが流行っていると聞かないのはなぜか?

Google検索で「インフルエンザ」とググると、厚生労働省のホームページ案内がでるので、そこに潜入して少し調べてみると、「インフルエンザの発生状況についてという厚生労働省のプレスリリースがあった。

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インフルエンザの発生状況

今冬は「2020/2021 シーズン」であるが、最新のレポートを見ると
令和3年第1週(2021.1.4~1/10)報告数 総数:73人
         前年度同期 報告数 総数:64,553人

ちなみに、少しさかのぼって、
令和2年第36週(2020.8.31~9/6)報告数 総数:3人
           前年度同期 報告数 総数:3,813人

【出典】厚生労働省 Press Release、「インフルエンザの発生状況について」

注釈として、
「本シーズン(2020/21 シーズン)は新型コロナウィルス感染症の流行に伴い、医療機関への受診行動等が昨シーズン(2019/20 シーズン)以前と大きく異なることが想定される。そのため、推計受診者数の解釈としてはあくまで参考値とすることに留意が必要である。」
とあるも、

世界中で実施されている新型コロナの感染防止策(水際対策/マスクといった感染予防策)は、新型コロナの感染防止にはまだまだであっても、同じ感染症である季節性インフルエンザの低減には大きく寄与していると考えられる。

今年は政府が、インフルエンザワクチン接種を高齢者中心に勧めたから、とも考えられるが、ゆえに、少しさかのぼった夏のデータを参考にしている。

これらから、新型コロナの感染力は強く(変異種はもっと感染力が強くなるものが出現する可能性もあり、例えば英国の変異種は1.7倍が独り歩き)

いわゆる集団感染理論(60%以上抗体持つ人がいれば)が成立するのか、素人ながら心配になってくる。

しかしながら、逆に捉えれば、新型コロナに有効となる「感染拡大防止策」ができれば、今後しばらく、概ねの感染症の拡大を防ぐ、少なくとも大きな痛みは回避できる様になるのでは、と素人ながら考える。

|AIが選んだ世界の頭脳のコロナ収束時期予測

今は昔、昨年秋にNHKスペシャルにて「新型コロナ全論文解読〜AIで迫る いま知りたいこと〜(2020年11月8日放送)」が放送された。

の中で、AIによって、論文投稿数、他論文への影響力(引用数、影響度)から選ばれた世界の頭脳 14人が、新型コロナ収束時期を予測した結果では、早くても2021年8-9月であった(ワクチン前提)

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AIが選んだ世界の頭脳によるコロナ収束時期予測

現状、日本でもワクチンが一般人には5月から接種できる様に政府が尽力しているが、その真の結果(厳しい環境下での効果有無)がわかるのは2021年末の新規感染者の状況を見て、と考える。

また、その間に現行のワクチンが効かない変異種が出現した時に、朗報としてはワクチンメーカー(ファイザーワクチン協働開発社、ビオンテック社)は6週間でワクチンの改良は可能であると言っているが、その後の治験や承認手続きにかかる期間は不明。

「ワクチンの効かない変異種」や「新規のウィルス」が出現した時に、少なく見積もって6週間+αを、出現する都度、どう乗り切ろうと政府は考えているのか?

「今回は専門家も予測できなかった、更に新しいタイプのウィルスなので、緊急事態宣言を発令します。外出自粛と時短営業をお願いします」ではかなり寂しい。

少なくとも、一般人でなく、AIから選ばれし「世界の頭脳」から分かるのは、しばらくは新型コロナの試練が続くということ、と言えそうだ。

|まとめ

政府や自治体には、専門家からの知見を活かした効果的な施策、とりわけ感染拡大防止が効率よくできる施策を期待したい。

そして、政府や自治体がどこまで真剣に、次回の冬に向けて取り組んでくれるか?は、おいておき、各個人としてできること、やるべきことのベースはやっぱり感染拡大防止策であり、うがい、手洗い、マスクの着用、不要な外出を避ける、外出時にはCOCOA接触ログを取る、ということにあると考える。

実際の結果がわかるだろう2021年末までの道のりはまだ遠い。少しでも先の未来を予測し、事前に十分な備えをしていくためにも『新しい日常』においては「あるデータや情報を整理して考察する」「仮説を立てて検証する」ということが大切であると考える。

以上

 

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<関連動画>

以下、上記ブログに関連する、過去に発信したYouTube動画となります。
併せてご覧頂ければ嬉しいです。

【新しい日常】AIでここまでわかった!新型コロナ全論文読解による集合知からみるポイント

youtu.be

【新しい日常】感染拡大防止:この冬自分でできる5つの感染予防策、

youtu.be

【New Normal】 Learn from Taiwan, five measures to successfully prevent the spread of infection Japan

youtu.be

 

<関連情報へのリンク>

www.wisdom-tolive-positively.com

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