『新しい日常』へのシンプルなアプローチ

変化の大きな時代、健在化する様々な問題に対して『新しい日常』につながるヒント(⁈)を共有します

『新しい日常』リアルとオンラインを融合させる、Sacriから見える店舗のあるべき姿

「すみません、今売り切れちゃって、無いんですよ」

お気に入りのお店のお気に入りパン、無償に食べたくなって、お店に行ったら売り切れだった。

こんな「残念(お客のがっかり)」を解消したいと思いつくったのがSacri(サクリ)です、と開発者は語る。

2021年2月5日、ワールドビジネスサテライトWBS)の人気コーナーの一つである「トレたま」で紹介された。

Sacri(サクリ)に関しては、以前別の番組(2020年10月頃)で紹介されていたことがあり、興味があったので、過去にYouTubeでも取り上げたことがある。時間あればご覧頂きたい。

youtu.be

小生も試しにSacri(サクリ)のアプリを導入、毎朝「焼き立て」のお知らせが届く。

残念ながら、このSacri(サクリ)のシステムを導入しているパン屋が近くに無く、取り置きサービスの活用には至っていない。

このSacri(サクリ)のサービスを掘り下げていくと『新しい日常』につながるポイントが見えてくる。そのポイントを共有したいと思います。

 

-目次-

 

|焼き立てお知らせアプリ「Sacri(サクリ)」とは?

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「焼き立て」お知らせアプリSacriとは?

ニュースで紹介された内容を踏まえ小生が理解したのは以下の通り。

  • 街のパン屋が「焼き立て」をお知らせできるアプリ
  • 「焼き立て」のお知らせは、パンが準備できまたよのサイン
  • お客は、お気に入りのお店のお気に入りのパンを登録しておくと、その「焼き立て」のお知らせを受けることができる
  • また、アプリ上でそのパンの購入(電子決済)ができ、パン屋は取り置きをしてくれる
  • あとは都合のよいタイミングで、散歩がてらにでも、パンを受け取りに行けばよい

ポイントとしては、大きく4つある。

  1. 「焼き立て」のお知らせは、パンの「在庫の見える化」の役割も果たしていること。
  2. オンライン決済を取り入れることで、レジにおける手間を省くだけでなく、ヒト(店員)との接触時間短縮や現金やり取りにおける紙幣やコインの接触を回避できる。更には、この時間短縮はお店の混雑緩和に貢献し、新型コロナ禍、来店客への安全、安心につながる。
  3. 冒頭説明した通り、来店して「お気に入りのパンがない」という「残念(お客のがっかり)」を回避できる。これはお店の信頼を維持する手段の一つとなりえる。
  4. このシステムでは、店舗へ足を運んでもらうのが前提である。受け取り時、手渡しまでの短時間とは言え、その環境や店員の立ち居振る舞い(言葉遣い)が、お店に足を運んできてくれたお客の心を捉え、次回の購入(既存顧客維持)や他の商品やサービスの購入機会(広がり)につながる可能性(Promotionの場)があると考える。

Sacri(サクリ)を活用し「リアル」と「オンライン」が融合されるシステムを築くことで、お店にとってもお客にとっても利便性を高めることが可能となる。

付け加えておくと、このSacri(サクリ)を活かすための最大のポイントは、パン屋の強みとなる「人気のパン」があるか否かである

多くのパンは平均点レベルでも、他のパン屋と差別化できる「強みのあるパン」が1つでもあることが、このSacri(サクリ)を活用したシステムを活かす原動力となる。

|カフェでもオンライン決済

TAILORED.CAFE(テイラードカフェ)では、店舗で作るおいしい珈琲を提供する「絶対的なリアル」に対して、デジタル(オンライン)でよいことはデジタル(オンライン)に置き換えることをコンセプトに新しい店舗の形を展開している。

珈琲購入の流れとしては、先ず、モバイル機器でオーダーし、電子決済を済ませる、その後店舗に行き、注文No.を伝えるだけで、速やかに商品を受け取れる、というものである。

来店から商品の受け渡しまで5秒程度という。

一杯のカフェにでさえ、デジタル化(オンライン化)の波は押し寄せている。

|「リアル」と「オンライン」の融合があるべき姿

Sacri(サクリ)を活用したシステムも、TAILORED.CAFEのデジタル化したシステムも、いずれも、

  • 商品の受け取りはリアルな店舗であること
  • また決済は独自のアプリを用いてオンラインで事前に済ますこと

が共通するポイントであり、「リアル」と「オンライン」が融合した一つの店舗モデルと言える。ここに、お客の自宅までデリバリーする、ということが含まれていないこともポイントである。

  • 新型コロナにより、外出自粛生活を経験する中で、外出する価値(買い物や旅行も含め)を実感している人は少なくない。
  • 一方で、感染のリスクが高まる3密(密集、密閉、密接)は出来るだけ回避したい。

この様な状況下、Sacri(サクリ)やTAILORED.CAFÉがつくる店舗モデルは、その需要にうまくマッチしていると考える。

|オンライン決済の意外な効用

Sacri(サクリ)の話に戻るが、導入による効果として、お客一人あたりの購買単価が上がる(店舗によっては最大2.5倍程度)という。

オンライン決済の利点として、店舗での時間短縮と不特定多数の人が触る現金に振れなくてよいといった効果を説明したが、お店にとっては、お客の購買単価が上がることが最大の利点となるかもしれない。

パン屋では通常トレーを持ち歩き、好きなパンをピックアップする。時にそのトレーの大きさが、購入するパンの制約となりえるという。
「トレーに載らなくなった時点でそれ以上の購入をあきらめる」

オンライン決済の場合、購入時にお客はその物理的な制約を感じない。タガが外れる。それが、お客の購買単価が上がった理由の一つと推測しているという。

逆にお客側からすると「財布のひもを緩めすぎない」様に少し注意が必要となる。

これから時代、あらゆることにおいて、オンライン決済の流れは不可避である。現金は電子マネーQR決済に移行し、銀行の通帳さえも紙からオンラインに移ろうとしている。

「お金」に対して実感がわきにくい時代に移ろうとしていることを認識し、そのリスクに注意しながら「慣れていく」ことが重要と考える。

|まとめ:オンラインとリアルが融合する時代「OMO」

OMOという言葉がある。Online Merges with Offlineの略語であり、直訳では、オンライン(デジタル)とオフライン(リアル)の統合とか融合とか併合するとか訳される。

マーケティング的には、「顧客体験の最大化を目指しオンラインとオフラインの垣根を越えて購買意欲を創りだそう」という考え方のようである。

Sacri(サクリ)やTAILORED.CAFÉの話はごく一部でしかないが、少なからずOMOの流れを受けている。以下のことに着目しておくべきである。

  • 「リアル」と「オンライン」を融合することで、お店にとっても、お客にとっても、利便性は高まる
  • 様々な「リアル」の中の制約が解放されることにより、マーケティング的に言えば、購買意欲が高まる可能性がある。
  • 「オンライン決済」は、お客からすれば、必要以上のものを購入するリスクにつながる可能性があり注意が必要である。

日本では世界に比べOMOという考え方の普及が遅れているという。政府がこれから世界に遅れたデジタル化を挽回しようとしている中で『新しい日常』のベースにOMOという考え方が普及してくることは容易に想定される。まだオンライン決済に不慣れな日本人にとって、いろいろな形で普及されてくる過渡期の間、混沌とした状態が続くであろう。

さて「新紙幣が世の中に流通する」のと、「オンライン決済に慣れる」のと、どちらが早いだろうか?

以上

 

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