『新しい日常』へのシンプルなアプローチ

変化の大きな時代、健在化する様々な問題に対して『新しい日常』につながるヒントになりそうなことを共有していきます。

『新しい日常』全体像を把握したうえで

要因の構造分解は出来ているのか?」

よく上司に問われた言葉の一つです。

 

うっかり、していますと言えばその証拠を問われ、していませんと言えばやろうとしていること意義が問われる、緊張の瞬間でもありました。

注・・・ちゃんと事前にできていればよかった話です^^;

 

この“要因の構造分解”という言葉に戸惑った時期があります。

 

“特性要因図”がよいのか、“フィッシュボーン”がよいのか、何となくそれっぽいものと思い込み、正直、表面的な対応しかできないレベルの時もありました。

 

今思えば、情けない話ですが・・・

 

“特性要因図”でも“フィッシュボーン”でも、ウェブで検索すれば、すぐに、いくつでも、その名の通り魚の骨をイメージした図が出てくるし、丁寧にバックグラウンドに魚の絵まで描いてあるモノもあります。

 

これは、はっきり言って“古い”と感じます。

 

遠い昔であれば地面を皆で囲み、小枝や石を使って、要因のツリーを魚の骨に見立てて描き整理する、のも良かったと思います。その後、描く先が地面から模造紙や黒板、ホワイトボードに変わっていったとしても、やっていることは本質的に変わってませんが、その延長線上に留まっていることに疑問を感じます。

 

子どもや初心者の導入教育として、イメージをインプットする上では必要なプロセスかも知れませんが、少なくとも、現在は、パソコンが普及している時代であり、ソフトウェアとしてもエクセルの様に表計算はもちろん、マトリックス表示するのに便利なツールがあるし、マインドマップアプリとしてマインドマイスターの様なツリー状に整理できるツールがあるのだから、それらを活用すべきです。

 

本ブログでも、コロナ禍の感染拡大を事例に、なぜなぜをベースとした要因分解を、エクセルやマインドマイスターで紹介しているモノがいくつかありますので、お時間あればご覧頂ければと思います。

 

◆『新しい日常』問題解決;要因から課題を抽出する(現場、現象、現物、現状の確認)

 

◆『新しい日常』問題解決:「マインドマップ アプリ」

 

話が少しそれましたが、ここでは、当時戸惑った「要因の構造分解」が何だったのか?を共有したいと思います。

 

要因の構造分解は出来ているのか?」

は期初に、どんな課題に取り組んでいくのかを、各部門長が、上司といっても少し偉い地位の方に報告する場でよく問われたことです。

 

1ヶ月1回程度開かれる定期的な報告会で、その「要因の構造分解」について3ヶ月も4カ月も追求された頃もありました。(ちなみに、1期は6ヶ月間)

 

確かに、少し偉い地位の上司の立ち場からすれば、各部門長からの報告で

「〇〇を△△に改善をします、人とお金をこれだけ投資します」

と聞いても、「よしそれを頑張ってくれたまえ」と判断するのに、「なぜ〇〇なのか」どうして「△△にするのか?」少なくともそう決める上でしっかり考察や組立ができているのか?を問うのは極めてあたり前であり、何も問わない方がおかしいと思いますが。

 

少し偉い地位の上司は、詳細が多少理解できなくとも、その部門が抱えている解決すべき問題の「全体像」を把握し、優先順位をつけた上で、そのテーマや課題に、有限な時間と人的資源を有効に配分できているのかを確認したいわけです。

 

要因の構造分解は出来ているのか?」とは

「全体像」を把握する大切さを問うものです。

 

問題解決の視点で言えば、その「全体像」を把握する上で、構造分解ができているか否かが重要なポイントとなります。

 

要因の構造分解の様な、問題の全体像を把握していることがいかに重要か?身をもって実感した機会でもありました。

 

そんな経験から、少しでも役に立てばと思い、問題解決の視点での全体像の全体像を整理してみました。これを認識できているか否かで、当時の自分の様な、わけもわからず“特性要因図”や“フィッシュボーン”に闇雲に走ってしまうことはなくなると思います。

 

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問題解決視点での「全体像」の全体像

 

問題解決視点での全体像とは、構造分解されたものであり、大きく以下の3つに分かれます。

 

◆占有率を構造分解したもの

・全体を100%にした時のそれぞれが占める割合を表す構造分解

・問題解決視点の目的としては、どれ(何)がどれくらいの割合で影響しているか?を整理する

・例としは、モノづくりにおける歩留(良品/不良内訳)であったり、モノのコスト内訳(原価内訳)

 

◆要素を構造分解したもの

・モノやコトを構成している部分、部品、部材、項目を表す構造分解

・問題解決視点の目的としては、どれ(何)がどんな役割をしているか?を整理する 

・例としては、モノの構成部品、夢を実現するために必要な項目、人生における自分に必要な価値観

 

◆要因を構造分解したもの

・問題発生時の考えうる要因を表す構造分解

・問題解決視点の目的としては、なぜ?を整理する

 

上記いずれも、これらの視点(目的)の構造分解から、根本原因(影響度の高い要因)を見つけ、改善をし、問題解決につなげるための、重要なアプローチとなります。

 

あえて付け加えるなら、これらを整理する時にはエクセルやマインドマイスターを活用し、書き出して整理することをお勧めします。

 

人間は忘れる生き物ですが、一度整理をして書き留めておけば、たとえ忘れたとしても、それを見ることによって、すぐに思い出せること、また追記や修正をしてブラッシュアップし、よりよいモノにしていくこともできます。

 

全体像は、それを実際にどう作り上げ精査していくか?の方が難しく重要ですが、少なくともその必要性を理解し、問題解決のアプローチの初期の段階で意識できないと、のちに大きなロス(時間、人的資源、お金)につながりかねません。

 

特に重要な案件(難易度が高い、長期的な取り組みが必要な案件)に関しては、前述の通り、期の半分以上かけてでも、しっかり取り組むことでもあり、全体像を把握するとは、まさに”急がば回れ”がふさわしいことであるとも言えるでしょう。

 

以上