『新しい日常』に向け 問題解決を図っていく、シンプルなアプローチ

コロナウィルスを機に日々の生活に様々な「問題」が顕在化してます。うまく解決していくための一歩を踏み出すシンプルなアプローチを共有します。

『新しい日常』問題解決:飛躍的な成果を得るために(指数関数的)

最近「指数関数的」という言葉をよく耳にする。

コロナウィルス感染者が「指数関数的」に増加する。感染伝播効率が高くなる、秋~冬において起こると推測されている「第二波」の感染拡大が「指数関数的」であり、これに十分対応が可能な、PCR検査を軸とした無症状感染者の隔離体制が初秋までに準備ができるのかが、今まさに懸念されている。(参考ブログ

情報テクノロジーにおいては、「処理速度の推移」や「データ量(ビッグデータ)」も「指数関数的」に伸びていると言える。

未来学者である、レイ・カーツワイル(Ray Kurzweil)は、人とAIの融合が加速し、人間の進化が急減に加速する「技術特異点」が2045年に起こると提唱している。彼が命名した「シンギュラリティー」である。これも「AI技術」の「指数関数的」な進化に伴うものである。

また、彼はヒトの遺伝子全体を読むゲノム解読プロジェクトが、7年掛かって1%解析できた時に、直線的思考の人々が全て解析するのに100年かかると批判的であったのに対して、7年で完了することを予測し、実際にそうなったという。これも、解析スピードが「指数関数的」に増したことによる。

簡単なモデルで指数関数的のイメージをグラフにした。

 

 

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1ステップを10とし、1ステップ毎に1増えるのが「直線的」な増加であるのに対して、1ステップ毎に倍々で増加していくのが「指数関数的」な増加である。

大局的にみると、グラフの後半で急激な伸びとなっている様に見えるが、実際には3・4ステップあたりから大きな違いとなっている。

小生は、このグラフで一番重要なのは「1~2ステップ」の間と考える。

「直線的」な増加では「1」が「2」に、「2」が「3」に増加する。「指数関数的」な増加でみても、この間であれば「1」が「2」に、「2」が「4」となり、大差はない。誤差が大きいモノであれば、それ以降しばらくのステップにおいても、大差は感じられないかもしれない。

しかしながら、ステップを重ねることによって、明らかな差となって現れる。30ステップでは、「直線的」な増加では「31」となるのに対して、「指数関数的」な増加では「10億」となる。まさに桁違いである。

外乱やその他、減衰的なモノが多少作用したとしても、結果として得られるOUTPUTの差は大きい。

重要なことは「1~2ステップ」の間であきらめて手を止めてしまわずに、自らの戦略による、先の成果を信じて、コツコツと続けていくことである。

過去に生産技術職として、製造ラインの品質歩留改善にたずさわった時に、いろいろな手を次々に打ち、それでも結果としてなかなか現れない時に、この「指数関数的な」伸びの話を出し、「今は結果がわかりにくいが、我々は第二ステップの途中である」「このまま改善活動をあきらめなければ、きっと飛躍的な成果につながるはずである」と鼓舞したものである。

例えば、感染者数の様に悪い事の増加を断つ様な場合も、同様である。「1~2ステップ」何もしなければ手遅れになる。何かしら有効な手を打つことで「変化」を加えなければ、その増加のカーブを抑制することはできない。

新型コロナウィルスの場合には、感染をしてから検査で陽性と判断されるまでにタイムラグがあること、また、無症状の感染者がいることから、ただ感染者数の推移を見ているだけでは手遅れとなるリスクが高い。とにかく早く、有効と考えられる、あらゆる手

を打ち「変化」を加える必要がある。

「新しい日常」における問題解決においても、先に共有した通り、「おもいつきで単発的に進める」のではなく、事前に課題の全体像を整理し、「戦略を立てた上で、継続的に推し進める」ことによって、「指数関数的」とまではいかないが、大きな成果につながると信じている。

それには、いかに「1~2ステップ」の恐怖を乗り越えるかが、成果を得るためのカギとなる。

 

以上