『新しい日常』へのシンプルなアプローチ

変化の大きな時代、健在化する様々な問題に対して『新しい日常』につながるヒントになりそうなことを共有していきます。

『新しい日常』問題解決:マトリックスで考える

「考える」ときに、軸となる要素(要因)が多数ある場合、要素(要因)をマトリックスしてみるとよい。

例えば、要素1~3を縦に、要素A~Cを横に並べ、マトリックスを作る。
*今は、エクセルという表計算ソフトがあるので、エクセルの表を活用するのがよい。
上記の場合、要素3×3で9つの組み合わせができる。
要素2と要素Cを掛け合わせることによって、要素2と要素Cが包括/融合され、少し「進化した考え」が思いつく。思いついたその考えを、それらの要素で交わるマスに書き留めていく。
はじめから、全てのマスを埋めようとは思わず、思いつくところから、思いつくままに書き留めていくとよい。

この様な思考方法を利用したものの一つに『SWOT分析』というものがある。
SWOTとは、Strengths(強み)のS、Weaknesses(弱み)のW、Opportunities(機会)のO、Threats(脅威)のT、それぞれの頭文字をくっつけた造語である。
余談となるが、これを「スウォット」と呼ぶ人と「スウァット」と呼ぶ人がいる。日本人がローマ字通りに読むと「スウォット」となるが、例えば、「歩く」は「Walk」と書き「ウォーク」と言い、「働く」は「Work」と書き「ワーク」と言う様に、Wの後の母音の発音は変化するケースがある。よって「スウァット」と言っても間違いではない。ゆえに、小生はあまり気にしないことにしている。

外部的な要因となるO(機会)とT(脅威)、内部的な要因となるS(強み)とW(弱み)を掛け合わせることで生まれる「思考の進化」を整理することで、「これから、この組織(個人)はいかにして生き延びていくべきか?」の「方向性」や「戦略」を決定したりする時に使用される。

例えば、「ポストコロナの様な環境踏まえ、今後自治体はどのように市民の安全と安心を確保しつつも、経済活動を維持し、町の発展/繁栄し生き残っていくか」みたいな場面をイメージし、作成したサンプル(図)を用いて説明する。

 

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まず、横軸に外部的な要因となる「機会(O)」と「脅威(T)」を置く。外部的な要因は、広範囲にわたるものもあると思うので、「視点」の欄を設け、その「視点」別に「機会(O)」と「脅威(T)」を書き出すことをお勧めする。

次に縦軸には、その自治体における内部的な要因となる「強み(S)」と「弱み(W)」を置く。その自治体の好条件、できること、または得意なこと等を「強み(S)」に書き出す。逆に悪条件、できないこと、または不得意なこと等を「弱み(W)」に書き出す。

外部的な要因の書き出し時においた「視点」を意識すると、「この視点だったこれが強み」「この視点だったらこれが弱み」という形で発想がしやすくなる。この様に「視点」を記載しておくことは、内部的な要因を書き出す上でも役にたつ。

また、これを作成するにあたり、以前ご共有した、要因の構造分解の『なぜなぜ』等を同類の問題に対して事前にしておくと、「脳が活性化」され、柔軟な発想で考えが出てくることが期待される。

それぞれ、「機会(O)」「脅威(T)」「強み(S)」「弱み(W)」が書き出されたら、例えば、「機会(O)」に記載された内容と「強み(S)」に記載された内容を掛け合わせ、「だったら、こうすればいいのでは?」を考えて、マスに書き留めていく。

■「機会(O)」:「テレワーク化を推進する企業が増えている」「都内から郊外、近隣都市、地方への若者の移住志向が高まる」

■「強み(S)」:「自治体における、鉄道会社と連携したテレワーク支援体制が整っている(サテライトオフィス)」

を掛け合わせて、

■「テレワーク志向の高い若者を支援をして積極的に町に誘致してみよう。自宅で仕事がしにくい場合(子供が休校でオンライン教育を受けている、小さい子供がいる等)には、最寄の駅でサテライトオフィスが利用できますよ。週に大半を、サテライトオフィスで仕事をすれば、帰りのちょっと一杯も近くですます(飲食店に還元)。また、若者が多ければ、町の活性化にもつながる」

の様な考えにつながる。この様な感じで、いろいろな組み合わせでの「思考」を試み、そこで生まれた結果をマトリックスのマスに書き留めていく。

一通り出つくしたら、客観的に全体を振り返り「方向性」「戦略」を1~3文程度に整理し、決めていく。

「外部的な要因の状況」及び「内部的な要因の状況」は、時間とともに変わっていくため、これをベースに定期的に、追記/訂正を加えていくことで、思考負荷が軽減される一方で、SWOT分析のOUTPUTは、基本的にはプラスαとなるため、ベースアップしていき、よりよい方向に進化していくことが期待できる。

 

以上